092号

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「潜在的失業」状況に関する一考察107とを持っていると答えた。全体的に2年生の回答は消極的で自己評価も低く,長所や自己アピールとしてスポーツなどの特技をあげる傾向が見られた。3年生以上になると就職活動な....

「潜在的失業」状況に関する一考察107とを持っていると答えた。全体的に2年生の回答は消極的で自己評価も低く,長所や自己アピールとしてスポーツなどの特技をあげる傾向が見られた。3年生以上になると就職活動など社会に出る準備が始まるためか,自分の長所や個性・特性などを意識する回答が増えている。また,3年生では,努力や向上心,忍耐強さといった内面に関することに加え,責任感,協調性,コミュニケーション能力など他者との関係性を意識した回答が増える。4年生では資格や検定を取得するなど具体的な内容が多く,客観的・社会的な視点を意識した回答が多い傾向にある。 次に目標を持って大学生活を過ごしているかどうかについての質問である。回答者全体の68%が目標を持っており,30%が持っていないと回答した。学年別でみると,2年生は60%,3年生は88%,4年生は54%の者が目標を持っていると答えた。傾向としては,2年生では,今後のゼミ活動やサークル活動,資格取得など今やっておきたいことを重視しており,3年生に目を向けた目標が多かった。3年生は,ほとんどの者が何らかの目標を持っており,その内容は教職等の資格取得と就職活動に関することが非常に多い。4年生では,卒業論文の作成と単位取得,さらには進学準備など卒業後の過ごし方に関する内容をあげる者が多かった。 4年生より3年生の方が長所や自己をアピールできることを持っている者と目標を持っている者の割合が高かった。これは,12月という調査時点で,4年生ではすでに就職が内定した者が多いこと,また,3年生はこれから具体的な就職活動を行う時期でもあり,より積極的・具体的な回答が多かったことが考えられる。昨今,大学生の就職意欲などを問題視する傾向があるが,調査対象となった大学生の多くは,その内容は様々であるが,何らかの目標を持って大学生活を過ごしていることがわかった。③進路希望に関する項目 まず,卒業後の進路については,86%が就職希望,未定が7%,そして3%が大学院へ進学と回答した。就職と答えた者の希望職種を見ていくと,26%が公務員,53%が民間企業だった。自営業と回答した者は1人であり,その内容