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「潜在的失業」状況に関する一考察11197.3%,「しない」と答えた者は2.7%であった。ほぼ全員が「失業時,求職活動をする」を選び,全体的に就業意欲は高く,何らかの形で就職したいと考えている。 さらに,失業状....

「潜在的失業」状況に関する一考察11197.3%,「しない」と答えた者は2.7%であった。ほぼ全員が「失業時,求職活動をする」を選び,全体的に就業意欲は高く,何らかの形で就職したいと考えている。 さらに,失業状態で求職活動を行う場合,その傍らで少しでもアルバイトをするか,まったくしないかという質問については,「少しでも生活費を稼ぐためにバイトをする」と答えた者が 8 9.8%,「求職活動に専念するためにバイトはしない」と答えた者が10.2%という結果であった。失業状態にあっても,自分の力で生活を維持しようという自立心でアルバイトをしてまず生活の基盤を安定させようとし,その上で,今後就職したい職業を見つける活動をしたいという傾向が見られる。 最後に,失業時にも求職活動をしない場合,アルバイトをするか,しないかという質問についてであるが,「バイトはする」と答えた者が 6 6.7%,「求職活動もバイトもしない」と答えた者が 3 3.3%であった。失業時に定職に就く意欲がなくても,生活を維持する為の賃金は得たいと多くの人が考えている。その反面,失業時においても求職活動も生活費捻出のためのアルバイトもしないという人もわずかながら存在している。⑤「労働」「失業」に対するイメージ 最後に,大学生にとっての失業に対する意識について考察したい。大学生は失業をどのようにとらえているのであろうか。今後,ほとんどの学生が大学を卒業し社会へ出て行くであろうが,将来社会の構成員となる学生の社会に対する意識を探ることも重要である。ここでは,本稿の関心から特に,失業に関するイメージに着目するが,若年層の労働問題のとらえ方を分析することで,今後の解決策を考えることができると考える。 まず,失業についての意見をプラスイメージとマイナスイメージとで分類し,学年別に集計してみると,2年生ではプラスイメージが 8 2人中32人,マイナスイメージが 6 4人, その他が5人であった。3年生ではプラスイメージが 5 9人中16人,マイナスイメージが 4 3 人,4年生ではプラスイメージが 3 0 人中9人,マイナスイメージが17人,その他4という結果であった。