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118 高知論叢 第92号 資 料 <アンケートのお願い> 最近,景気が回復してきたと言われています。実際,完全失業率も一番ピークだった2002年の5.4%だったのに対し, 今年9月の段階では4.0%と数字から見ても....

118 高知論叢 第92号 資 料 <アンケートのお願い> 最近,景気が回復してきたと言われています。実際,完全失業率も一番ピークだった2002年の5.4%だったのに対し, 今年9月の段階では4.0%と数字から見ても減ってきています。 しかし,現在問題となっているニートやフリーター・派遣・ホームレス・生活保護受給者などの大部分はその数字に含まれておりません。例えば,ニートは求職意欲がないため失業に含まれておらず,フリーターは調査期間中に1時間でも仕事をしていた場合は失業者に含まれません。これらは両者とも失業者に含まれていませんが内容的にはまったく違います。さらに,同じ失業状態でも,職探しをしていなければ,その人は失業率中の失業者とは見做されず,非労働力としてカウントされます。つまり,失業率としてカウントされるのは,失業状態の上で,新たに職探しを行っている人たちだけになります。なので,ニートやフリーターの全てが,職探しをしている状態ではないので,その多くが失業者としてカウントされることなく非労働力になっています。さらに,ニート自体,求職意欲がない為その大半は失業率に反映されていない可能性が高いです。こういった状況の中で果たして本当に景気は回復しつつあるのだろうかという疑問を持ちました。そこでニートやフリーターを含む潜在的失業状況から見ていくと実際の失業率はもっと高いものとなることが予想されます。 また,若い世代を中心に労働に関する意識やその変化,そして,このような状況の中で,私たちが何らかの形で希望の職種に就けなかったときに就業意欲を失わないようにするためにはどうすればいいのだろうと考えました。さらには地元離れなど様々な問題もあります。これらの問題を地域別・性別・学科別に分けてアンケートを取ることによりに傾向が出てくると思うし,求職意欲低下の問題を具体的な行動や活動からも見ていけると思います。就前のうちに考え・分析し,自分たちなりの解決策を見つけていきたいと思っています。