092号

092号 page 60/132

電子ブックを開く

このページは 092号 の電子ブックに掲載されている60ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
58 高知論叢 第92号人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動」と定義1されているが,通常はこの余暇活動の受入を通じて地域を活性化させようとする農山漁村側の取り組みを含めた意味合いで用いられている。本稿では「....

58 高知論叢 第92号人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動」と定義1されているが,通常はこの余暇活動の受入を通じて地域を活性化させようとする農山漁村側の取り組みを含めた意味合いで用いられている。本稿では「グリーン・ツーリズム」を後者(広義) と定義し, さらに内発型アグリビジネス2 寄 りの概念を含めて用いるものとする。 たとえば農林水産省は,グリーン・ツーリズムを農産物直売所での地元農産物の購入など日帰りを中心としたものから農林漁家民宿等での短期から長期までの宿泊滞在を通じた農山漁村体験まで幅広く捉え,かねてから農山漁村の振興策として推進してきた( 図1)。また近年では観光立国の重要な「資源」として推進していこうとする動きもある(資料1)。1 グリーン・ツーリズム研究会( 平成4年4月に農林水産省構造改善局に設置) がとりまとめた中間報告( 同年7月) を参照のこと。2 竹本田持( 2007) p. 1では,「地域内発型アグリビジネスは,農業生産を基礎に何らかの付加価値をつけることを目的としたものである。(中略)地域性豊かな農村での滞在型余暇活動などであり,そうした需要に応えている地域が着実な実績をあげている。」としている。 図1 旅行から定住まで「都市と農山漁村の共生・対流」について 平成19年6月 農林水産省都市農業・地域交流室定      住U 、Iターン長期田舎暮らし自然体験、レクリエーション農作業体験援農ボランティア(ワーキングホリデー)地域食材、食育子ども体験学習体験型修学旅行農村滞在週末の田舎暮らし滞在型市民農園農産物直売所観光農園農家民宿農家民泊交流目的公的施設ニ地域居住一時滞在都市と農山漁村の共生・対流グリーン・ツーリズムセカンドハウス