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日本における金融CSRの現状と活動(4) 3融CSR の具体的取組み事例をわたしが定めた分類標識([ ]で表示)で選り分けてみた。比較が可能なようにこれまで銀行・証券会社等のCSR 事例分析に使用してきた分類標識....

日本における金融CSRの現状と活動(4) 3融CSR の具体的取組み事例をわたしが定めた分類標識([ ]で表示)で選り分けてみた。比較が可能なようにこれまで銀行・証券会社等のCSR 事例分析に使用してきた分類標識を,できる限り引き継ぐようにした。ただ保険会社のCSR 活動の特徴を反映させるため,分類標識名を一部変更した。またこれまでと同様に,[その他]という分類標識を構えた。これは,抽象的な内容で具体的性格にとぼしいものを分類するためである。これまでは,規定枚数に納めるためこれらを削除させてもらったが,枚数が足りるのでそのような性格のものも入れるようにした。 保険会社編についても,金融CSR 活動を,(金融業務を通じた支援)と(非金融業務による支援)とに分類する方法を引き継いだ。 以前の銀行編で,(金融業務を通じた支援)とは送金や預金・貸付け業務などの狭い意味での本業によって行われる金融CSR 活動のことを指し, それ以外の一般的業務によって行われる金融CSR 活動を,(非金融業務による支援)とよぶことにした。そのさいに,金融業務による支援が重要で非金融業務による支援が副次的という意味ではないこと, 金融CSR 活動という点からみれば非金融業務による支援も重要性を増していること,CSR 活動そのものが本業に限定されるものでないこと,金融商品を設計したりリスク管理を必要とする金融業務を通じた支援活動とそれ以外の支援活動とは活動内容や管理方法が質的に異なること,これらの理由から,(金融業務を通じた支援)と(非金融業務による支援)を分類したことを述べた。 これらのことは, 証券会社等や保険会社の金融CSR 活動についても当てはまる。証券会社等の本業は,証券の発行・引き受け・販売や投資信託の開発・運用・管理,金融先物商品の開発・運用・販売などである。保険会社の本業は,生命保険や損害保険等などのリスク引受け・管理業務と預かった資産の運用・管理である。 これまでに何度も指摘したが,Q 9 の「CSR を重視した具体的な取組みについて」という質問における三つの分野選択(1. 経済,2. 環境,3. 社会)と,八つの取組み項目選択( 1. コンプライアンス,2. 顧客・消費者に関連する取組み,3. 従業員に関連する取組み,4. 環境保全,5. 地域貢献,6. 社会貢献,7. 社会的