093号

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4 高知論叢 第93号責任投資(SRI),8. その他)に関して,この「分野選択」と「項目選択」が並列関係なのか,階層関係なのか,設問からはいずれとも判別しがたく回答者も迷ったようである。このため項目の具体的事....

4 高知論叢 第93号責任投資(SRI),8. その他)に関して,この「分野選択」と「項目選択」が並列関係なのか,階層関係なのか,設問からはいずれとも判別しがたく回答者も迷ったようである。このため項目の具体的事例(最大400字以内)で集計すると,ある項目に,内容的には他の項目に該当するはずの事例が混入してしまうということになってしまっていた。銀行編では「環境保全」の項目に入るはずの事例がそれ以外の項目に多数現れ,信金・信組・労金編では「地域貢献」と「社会貢献」に該当するはずの事例が「顧客・消費者に関連する取組み」や「従業員に関連する取組み」に多数出現し,証券会社等編についてはコンプライアンスに該当するはずの事例が,「顧客・消費者に関連する取組み」や「従業員に関連する取組み」などの項目に登場したのであった。 しかし保険会社についてみれば,取組み事例数そのものが多くはないことからか,そのような事例は少なかった。金融庁が集計した具体的な取組み事例の集計結果を,参考までに表 2 で紹介しておくが,この集計には上述したような他の項目に該当するであろう少数の事例も含まれている(表 2 参照)。 分類標識([ ])の下位にさらに小見出し(〔 〕)をつけて小分類する手法は信金・信組・労金についての分析で始め,証券会社等にも引き継いだものであるが, これを保険会社に関しても取り入れることにした。保険会社のCSR 事例件数は少いので必要なかったかもしれないが,比較を可能するためにそのようにした。この小分類項目のいずれにも分類できない包括的な内容の事例は,〔総合的支援〕という小分類項目にあつめた。 残念なことであるが,保険会社編についてはワークシート上に記載がなかったので,生命保険会社と損害保険会社の分類や,外資系会社か否かでの分類はできなかった。なお, 2 の「CSR 取組み体制」とは,Q5の「CSR を専門に担当する組織又は機関の体制や,具体的な業務内容について」の回答を,管理方法の違いに基づいて,[CSR 専任部署が担当],[既存部署がCSR 兼務],[別名称の部署がCSR の部分活動を担当]と三つに分類したものである。《 》で区切ったところは,Q6「CSRを重視した具体的取組みを行う上での拠りどころ(社内規定など)」に対する回答の要約である。ただし,これらは数少ない先進部分の活動であることはこれ