093号 page 95/114
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93 論 説英国のワーク・ライフ・バランスとフレキシブル・ワーキング TUC(労働組合会議)によるフレキシビリティ推進のねらい 中 川 香 代 Ⅰ はじめにⅡ 英国におけるワーク・ライフ・バラ....
93 論 説英国のワーク・ライフ・バランスとフレキシブル・ワーキング TUC(労働組合会議)によるフレキシビリティ推進のねらい 中 川 香 代 Ⅰ はじめにⅡ 英国におけるワーク・ライフ・バランスの課題 -長い労働時間と低いWFI(work family integration)-Ⅲ 現在の英国におけるワーク・ライフ・バランスとフレキシビリティの焦点と現状 -第三回ワーク・ライフ・バランスに関する事業所調査より-Ⅳ 英国の政労使のフレキシブル・ワーキングに関する見解Ⅴ おわりに Ⅰ はじめに 現在,英国のワーク・ライフ・バランスの議論において,労働のフレキシビリティは主要な課題である。政府機関であるビジネス企業規制改革省(BERR:Department for Business Enterprise & Regulatory Reform)と使用者団体の英国産業連盟(CBI: The Confederation of British Industry),そして労働組合会議(TUC: Trade Union Congress)の三者は,協調しフレキシビリティ推進のキャンペーンを行っている。 政府・労働者・使用者の三者が推進しているフレキシビリティは,どのような内容のものなか。また,どのような考えに基づきフレキシビリティを推進しているのだろうか。またTUC は,フレキシビリティが労働者に対し及ぼしうるマイナスの可能性をどのように考えているのだろうか。マイナス面が発生することを防ぐ手段があるのだろうか。高知論叢(社会科学)第93号 2008年11月