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欧州における日本企業の生産体制の現状105は英国が多く,次いでドイツ・フランス・イタリア・スペインなどが回答されている。日本の対西欧投資の中心国であった英国の生産拠点の再編成が活発であり,また同じく日本....

欧州における日本企業の生産体制の現状105は英国が多く,次いでドイツ・フランス・イタリア・スペインなどが回答されている。日本の対西欧投資の中心国であった英国の生産拠点の再編成が活発であり,また同じく日本からの投資が多く中欧地域に隣接しているドイツからの移管も進んでおり,さらに西欧域内では生産コストが低い南欧諸国からの移管も生じている。業種別では,電気機械・電子機器と電気・電子部品の回答が多い。日本の対西欧投資の中心業種は電気・電子機器と輸送機器であったが,とくに前者において,欧州全域を視野に入れた生産体制再編成が進んでいる様子である。(2)生産移管後の生産体制 上述のように,ジェトロの調査により,欧州域内での生産移管の概要を知ることができた。本項では,さらに生産移管の内容とくに生産移管後の生産体制について具体的に検討するために,前節と同様に,欧州全域で活動を展開している96社の生産移管に関する情報を,「日刊工業新聞」の2003年 4 月から2006年12月までの記事から拾い上げた。 その結果,10親企業について13件の生産移管に関する情報を得ることができた。そのうち,欧州域内での生産移管は 9 親会社11件であり,全て西欧から中欧への移管であった(6)。表12・表13は,これらの西欧から中欧への生産移管11件表11 西欧から中欧への過去 5 年の生産機能・工場の移管(業種別)(社・国)回答企業数選択国数電気機械・電子機器5 7電気・電子部品4 6輸送用機器部品3 3一般機械2 2窯業・土石1 3非鉄金属1 2ゴム製品1 1その他2 8合計19 32(出所)『ジェトロ調査』(2006 年度調査版)より作成