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28 高知論叢 第94号 7-2 点数評価 各銀行の取り組み量の差が顕著にでた項目である。上位の三菱東京UFJ銀行,みずほ銀行,徳島銀行は取り組み量が他行に比べ多く,その中でも特に三菱東京UFJ 銀行,みずほ銀行....

28 高知論叢 第94号 7-2 点数評価 各銀行の取り組み量の差が顕著にでた項目である。上位の三菱東京UFJ銀行,みずほ銀行,徳島銀行は取り組み量が他行に比べ多く,その中でも特に三菱東京UFJ 銀行,みずほ銀行は国際的な取り組みや大規模な取り組みが見受けられた。これらが高く評価されたために上位に位置づけられたと考えられる(表5参照)。 逆に下位の阿波銀行,高知信用金庫は取り組み量が極端に少なく,低い評価になった。また,客観的に評価できるISO の取得が高評価につながった。上位に位置づけられている銀行はISO を取得しているが,下位の銀行はほとんどが取得していなかった。ISO の取得が環境保全の取り組みに対するひとつの基準となった。 7-3 総評 環境保全に関する金融CSR の取り組みについて, 全体としての特徴と改善すべきことについて話し合い,次のような意見を得た。① 巨大銀行と地方銀行の差が最も現れた項目である。国際的,大規模な取り組みの多い巨大銀行の評価が高くなってしまった。地方銀行は本店を有する県や地域に対する取り組みが多く,巨大銀行は国内のみではなく国際的な貢献が目立ち,それぞれが規模にあった環境CSR に取り組んでいる。② 地方銀行の中に取り組みがかなり少ない所があった。具体的な内容が書かれていない銀行もあった。社会的に今,環境問題に注目が集まっているのでしっかり取り組んで欲しい。③ 環境問題が深刻化しているので,どの銀行もいろんなことを考えているように思う。評価をする上では,ISO取得認証という,だれにでも目に見える形での取り組みが高評価へつながった。④ 地球温暖化,ガソリン価格高騰などの環境問題が深刻になってきている現在,銀行が企業に投資する責任や査定は大変重要になってきている。持続可能な発展を考える上で最も重要な要素である。国際的な基金活動や国内もしくは地域内の清掃活動など規模にとらわれずどんなことでも実行していく必要がある。