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2 高知論叢 第94号  1 本調査・評価活動の意義と目的(指導教授) この研究調査報告書は,高知大学人文学部社会経済学科における専門演習紀国ゼミに所属する学生(3年生6名)が,ゼミ学習活動として主体的に....

2 高知論叢 第94号  1 本調査・評価活動の意義と目的(指導教授) この研究調査報告書は,高知大学人文学部社会経済学科における専門演習紀国ゼミに所属する学生(3年生6名)が,ゼミ学習活動として主体的に取り組んだ研究調査結果をまとめたものである。 指導教授である高知大学人文学部教授(金融論・国際金融論)の紀国正典が,学生に提示したこの研究調査活動の意義と目的は,次の三つである。(1) 金融機関が金融機関の社会的責任活動(金融CSR:Corporate SocialResponsibility in Financial Institutions)という点で,どのような活動や取り組みを展開しているかどうか,これを調査すること,そしてそのデータを評価して金融機関を格付けしてみること。(2) 学生みずから金融機関の公表情報を主体的に調査・分析・評価することによって,金融に関する現実的な知識や感覚を身につけるとともに,金融についての社会的責任意識を高めること。(3) 就職活動に不可欠である会社研究の重要性について意識を高めること。 第1の意義と目的は,金融機関の社会的責任活動(金融CSR)を調査・分析し,それで金融機関を評価・格付けしてみることである。1) 企業の不祥事や偽装表示そして社会保険庁の不正業務や自治体の裏金問題などの反社会的行為が次から次に明らかになっており,金融機関についても,金融庁から業務停止命令や業務改善命令を発せられる不祥事が続いている。また地球温暖化による環境異変は年々激しさを増しており,金融機関の社会的責任活動(金融CSR)の意義,重要性は高まるばかりである。2) 今回の調査・評価の目的は,①金融機関がどのような社会的責任活動(金融CSR)をしているかどうか,②金融機関の社会的責任活動(金融CSR)を金融消費者が分析・評価するには,どのような方法があるか,このようなことを実際に高知市に所在する銀行について調査・分析し,これらの銀行の評価・格付けに挑戦してみることである。そしてこのような取り組みを通じて,③金融消費者が金融機関を社会的責任活動(金融CSR)で評価・格付けするとなると,どのような課題があるのか,これらを探ってみることである。