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金融機関の社会的責任活動(金融CSR)についての調査と評価(2007) 39にしぼって評価するのは少し難しい。・ さすが巨大銀行だと感じた。りそな銀行・ 環境への取り組みの評価が低く,巨大銀行にしては情報量が少な....

金融機関の社会的責任活動(金融CSR)についての調査と評価(2007) 39にしぼって評価するのは少し難しい。・ さすが巨大銀行だと感じた。りそな銀行・ 環境への取り組みの評価が低く,巨大銀行にしては情報量が少ない。・ 巨大銀行としては量的評価・質的評価ともに不満。地方銀行に負けるようでは全国基盤の銀行として駄目だと思う。しかし女性向けの取り組みは多く,そこは他行も見習うべきである。・ りそな銀行は女性が活躍しやすい銀行であることがうかがえた。・ 一番差をつけられている銀行。環境の取り組みが少ないのが残念。・ 順位が一部の地方銀行より下で, 巨大銀行としてはCSR 活動への取り組みが少ない気がした。しかし,女性が活躍できる環境が整えられている点は評価できる。・ ほかの巨大銀行と比べると取り組み量などが少ないと感じた。 9-2 総合点数評価 総合点数評価では,一位と最下位では200点近い差が出た。トップ3のみずほ銀行,三菱東京UFJ 銀行,伊予銀行は,どの調査項目でも上位にあった(表7参照)。 このような顕著な差が出たのは, 環境保全に関する金融CSR であった。その理由として, 環境CSR を行うことにより直接的な利益を得られる可能性が低いからと考えられるし,環境保全に対する意識がまだ低いのかもしれない。 総合評価での順位は,規模の大きい銀行ほど上位に位置づけられ,逆に規模がそれほど大きくない第二地方銀行が下位を占めるという結果になってしまった(都市銀行→地方銀行→第二地方銀行)。 しかし今回の数値化した結果を鵜う呑のみにするのは良くないと思う。例えば高知県を基盤とする四国銀行と日本全域または世界を相手にする都市銀行とでは活動基盤の大きさが極端に違うので, 絶対的なCSR の数や内容に差が生じ,それが今回の点数結果に結びついていると考えられる。もしわたしたちが,金融機関の規模などを把握しそれを高度な手法を用いて点数評価する方法を開発