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4 高知論叢 第94号 学生には,一般の金融消費者の立場にたち,その視点から自由に,金融機関を調査・評価してもらうことにした。学生の目にとまらなかった金融情報があるとは思うが,その場合には一般の金融消費者....

4 高知論叢 第94号 学生には,一般の金融消費者の立場にたち,その視点から自由に,金融機関を調査・評価してもらうことにした。学生の目にとまらなかった金融情報があるとは思うが,その場合には一般の金融消費者にとってもそうである。金融機関には,金融消費者の注意や興味・関心を引き起こすよう,より一層の情報発信をお願いしたい。  2 本調査・評価活動の概要と経過 調査・評価活動は,2007年6月から始まり,2008年11月11日に報告書を作成して終了し,約1年半を費やした。その概要をまとめれば次のようになる(次ページの「表1調査・評価活動の概要と経過」参照)。① 2007年6月に,指導教授から今回の調査の意義と目的についての説明を受けた。その後,6月から7月にかけて,調査に必要な基礎知識を身につけるため, 教授から配布された文献資料やDVD の学習と討論を続けた。CSR や金融CSR 関係についての入門学習などである。その多くは本報告書の参考文献にあげられている。 またこれまでにゼミ先輩たちが実施した調査報告書「外貨建金融商品の販売方法についての調査と評価―高知市所在の金融機関の窓口調査結果の検討―」,「金融情報に対する金融機関の社会的責任意識の調査と評価―高知市所在金融機関のディスクロージャー誌とホームページの比較検討―」,「顧客勧誘方針に対する金融機関の社会的責任意識の調査と評価(2007)―高知市所在金融機関の顧客勧誘方針の公表状況と内容の検討―」も学習して,感想や意見を述べ合った。② 指導教授から夏期休暇中の課題が提起された。金融CSRの調査や分析・評価に必要な専門的知識を身につけるためである。それは,参考文献で紹介されているが,金融庁が実施した金融機関のCSR実態調査における金融CSR 事例を,指導教授が分類・整理した研究成果( 1. 銀行編,2. 信金・信組・労金編,3. 証券会社等編,4. 保険会社編)を学習し,分類項目ごとに自分の興味・関心のある金融CSR事例を選び出して,レジュメにまとめるという課題である。