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60 高知論叢 第94号委託先(国)とは言えないであろうが,今後その可能性が伺える。 つぎに,インドのジェネリック医薬品メーカーの日本進出に対する,我が国ジェネリック医薬品メーカーの対応に関する調査結果を検討しよう。 ? インドのジェネリック医薬品メーカーの日本進出への対応 ジェネリック医薬品メーカーに対して,最近のルピン社などインドのジェネリック医薬品メーカーの日本進出について尋ねたところ,「脅威である」と回答した企業は1社(5.9%)であり,「歓迎する」は3社(17.6%),「影響はない」は9社(52.9%),「無回答」4社(23.5%)であった[図19]。さらにその理由を尋ねたところ,「脅威である」とする理由として,「品質で負けずとも,価格で大きな脅威になりうる」ことがあげられている。「歓迎する」とする理由としては,「もっと広くジェネリック市場が増える可能性が有る」,「日本のGE 業界の発展につながるから」といったことがあげられている。また,「影響はない」とする理由としては,「日本における医療や医療を取り巻く環境への理解や対応には時間を要すると考えるため」,「日本の許可要件が厳しいので対応が無理」,「インドのジェネリックメーカーは日本国内の販売流通をよく理解していない。日本国内の広域卸は大手メーカーの製剤が中心で,後発メーカーの製剤の販売には力を入れない」,「ジェネリック医薬品の普及の順番は,日本国内製,欧米製,アジア製の順となるから」,「やはり,欧米ジェネリック企業,例えばテバ社とかの方がはるかにレベルが高い。日本の特殊社会(異常な程の神経質)の理解がどこまでできるのか。日本ユーザーの理解ができた海外メーカーが有利」といったことがあげられている。 さらに, インドのジェネリック医薬品メーカーの日本進出に対する対応策について尋ねたところ,「対応策を考えている」と回答した企業は2社(11.8%)図19 インド・ジェネリック医薬品メーカーの日本進出に対する受け止め方(ジェネリック医薬品メーカー)驚異である1 社(5.9%)歓迎する3 社(17.6%)影響はない9 社(52.9%)無回答4 社(23.5%)回答17社