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ジェネリック医薬品メーカーの経営戦略に関する調査研究61のみであり,「特に対応策は考えていない」は10社(58.8%),「無回答」5社(29.4%)であった。なお,「対応策を考えている」とした2社は,インドのジェ....

ジェネリック医薬品メーカーの経営戦略に関する調査研究61のみであり,「特に対応策は考えていない」は10社(58.8%),「無回答」5社(29.4%)であった。なお,「対応策を考えている」とした2社は,インドのジェネリック医薬品メーカーの日本進出に対して各々「脅威である」,「歓迎する」と答えている。対応策としては,インドのジェネリック医薬品メーカーと連携することが「状況により連携もあり得る」ことや,インド以外の海外のジェネリック医薬品メーカーと連携することも「中国・ベトナム等の企業と連携する可能性はある」といったことがあげられている。 以上の結果から,インドのジェネリック医薬品メーカーの日本進出には,過半数が「影響はない」と冷静に受け止めている。また,「歓迎する」が「脅威である」を上回っている。したがって,インド・メーカーの日本進出は全体としては好意的とは言えないまでも,冷静に受け止められていると言えよう。それゆえ,現在のところ,対応策を考えている企業も少ない。ジェネリック医薬品メーカーに対するアンケート(自由記入)① 「インドは原薬仕入先として関係があり,これからもより強固な関係が続くと考える。日本進出は,多少脅威はあるが,現時点では資本提携等はない。」② 「国内製,海外製のジェネリック医薬品を問わず,ジェネリック医薬品全体の信頼性向上が必要であり,既存企業は現在これらに取り組んでおります。その意味で,信頼を損なうおそれのある企業が,ジェネリック医薬品市場に参入することを危惧しています。」③ 「国が進めている後発品への変更が,なかなか進んでおりません(GEメーカーに対しては厳しい対応をしており,結構なことですが)。例えば,北海道の病院のように,後発品を抑制している地域もあり,本来最も優先して医療費を削減すべき地区がこのような状況では,国の政策が地方医療機関にまで浸透しているとは思えません。後発品がもっと早く普及できるような対策をとるべきです。薬局の点数を増やすとか,処方量が増えるような政策とか。」④ 「ジェネリックが1つの産業となるように市場を広げる政策が必要。」