094号

094号 page 67/118

電子ブックを開く

このページは 094号 の電子ブックに掲載されている67ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
ジェネリック医薬品メーカーの経営戦略に関する調査研究65心は薬卸売業である。ただし,全くの異業種である物流業との提携が,回答17社のうち2社(11.8%)ある点が注目される。  おわりに 本稿で検討したように....

ジェネリック医薬品メーカーの経営戦略に関する調査研究65心は薬卸売業である。ただし,全くの異業種である物流業との提携が,回答17社のうち2社(11.8%)ある点が注目される。  おわりに 本稿で検討したように,今回の調査結果から,ジェネリック医薬品メーカーを中心とし,以下のような製薬業界の現状が伺える。ジェネリック医薬品メーカーと先発薬メーカーとも,回答をいただいた企業の大半が原薬を輸入しており,また添加剤も半数程度が輸入している。このことから製薬業界では,原薬と添加剤の輸入は一般的と推察される。また,現在輸入していない企業は,今後も輸入しない傾向にあることがわかる。なお,このように,原薬の輸入が多いのは,コスト面だけでなく,一部の原薬には環境規制の問題もあり輸入に頼らざるを得ない面があり8),また,原薬に関しては輸入であっても安全性の面は担保されていることがあると思われる9)。 海外への生産委託は,原薬・添加剤の輸入に比べると少なく,ジェネリック医薬品メーカーも先発薬メーカーもその傾向は同じである。また,どちらのメーカーも,生産委託の内容は,製剤化と最終製品化のどちらかに偏っているということはない。ただし,先発薬メーカーは,1つの企業が製剤化と最終製品化両方の生産委託を行う割合が高いのに対し,ジェネリック医薬品メーカーでは,製剤化か最終製品化のどちらかのみを委託する傾向がある。生産委託先として,インドは,現在ジェネリック医薬品メーカーで1社(製剤化)あるのみだが,今後インドでの製剤化と最終製品化をジェネリック医薬品メーカー各1社が計図26 提携企業の業種(複数回答)薬卸売業薬小売業物流業4 社1 社0 1 2 3 4 52 社(100.0%)(25.0%)(50.0%) 回答4 社中