094号

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71 論 説競争次元の高度化と日本デジタルスチルカメラ産業の国際競争力(1)  競争次元の広がりと深さに着目して  中  道  一  心  目次Ⅰ はじめにⅡ 先行研究にみるデジタルスチルカメラ産業におけ....

71 論 説競争次元の高度化と日本デジタルスチルカメラ産業の国際競争力(1)  競争次元の広がりと深さに着目して  中  道  一  心  目次Ⅰ はじめにⅡ 先行研究にみるデジタルスチルカメラ産業における日本の国際競争力(以下,次号以降に掲載)  Ⅰ はじめに わたしはこれまでデジタルスチルカメラ(Digital Still Camera:以下,DSC)産業において,なぜ,日本企業(群)が持続的にプレゼンスを示し続けることができるのかについて解明を試みてきた1。世界シェアの高さが国際競争力を発揮しているか否かを表す代理変数とするならば,表1のように世界市場における日本企業の合計シェアは80%前後で推移しており,日本企業が国際競争力を十分に発揮し続けていることになる2。 DSCはDVDレコーダー,薄型テレビ(液晶テレビ,プラズマテレビ)とともに新三種の神器と呼ばれた。これらの製品はデジタル情報家電に分類される。新三種の神器のほかに,パソコンおよびその周辺機器, 携帯電話,情報端末装置(PDA),カーナビゲーション,デジタルオーディオプレーヤー(例えば,i Pod)高知論叢(社会科学)第94号 2009年 3 月1 詳しくは,拙稿[2006a][2006b][2008a][2008b]を参照されたい。2 表 1 の注に示したとおり,実際にはJapanese Brands の数値はこれよりも高いので,日本企業の合計シェアが80%前後という評価で良いと思う。