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金融ユニバーサルデザイン(上) 9まるという訳ではない。」 ユニバーサルデザイン研究者のなかには,(1)の但し書きのうち, 経済性・審美性・環境への配慮の 3 点も加えて,ユニバーサルデザインの原則とその評....

金融ユニバーサルデザイン(上) 9まるという訳ではない。」 ユニバーサルデザイン研究者のなかには,(1)の但し書きのうち, 経済性・審美性・環境への配慮の 3 点も加えて,ユニバーサルデザインの原則とその評価方法を開発した人もいる。9) ユニバーサルデザインの定義と 7 原則についてなにか定訳があるかと思い,Web サイトや出版物を調べたが標準的な訳はないようだった。意訳することでわかりやすくした解説書もあったが,なかには直訳調で意味不明なものや不適切と思われる訳もあった。金融などのソフトウェアーが重要な役割をしめるユニバーサルデザインにも適用できるよう,わかりやすい表現を心がけ自分で翻訳することにした。10) 以下,ユニバーサルデザインの定義と 7 原則についての紀国による対訳である。 7 原則は,前述したように上から順に,原則名,原則の定義,ガイドラインと並べた。ユニバーサルデザイン(Universal Design)の定義「製品および環境のデザインは,改造や特別のデザインを必要とすることなく,最大限可能な限り,すべての人々が利用できるものであること。」ユニバーサルデザイン7原則原則1:利用は誰にでも公平であること(Equitable Use)。「デザインは,多様な能力をそなえた人々すべてに有益なものであり,またその人々すべてが求めたくなるものであること。」(ガイドライン)① すべての利用者に対して同様の手段を提供すること。可能なときはいつでも同一であり,そうでないときもそれと同等のものであること。② どのような利用者に対しても差別したり不愉快な気分にさせることのないこと。③ プライバシー,安心,安全はすべての利用者に均等に提供されるべきこと。④ すべての利用者に魅力あるデザインであること。