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金融ユニバーサルデザイン(上) 21ムの要素単位が,個別単位としての持続可能性を高める金融リスク管理のことである。これは(a)個別的金融リスク管理と,(b)個別的国際金融リスク管理の二つに分類できる。国境....

金融ユニバーサルデザイン(上) 21ムの要素単位が,個別単位としての持続可能性を高める金融リスク管理のことである。これは(a)個別的金融リスク管理と,(b)個別的国際金融リスク管理の二つに分類できる。国境や通貨をこえた金融取引が拡大していけば,それによって発生するカントリーリスクや外国為替リスクなどの国際金融リスクの管理も要素単位に求められるようになる。これが(b)の個別的国際金融リスク管理である。 社会的リスク管理は,金融リスク管理の目標の違いによって,(c)金融システムリスク管理と(d)社会システムリスク管理に分類できる。これらはいずれも,社会的な目標値を設定して実施されるリスク管理である。 国際的リスク管理も,金融リスク管理の目標の違いによって,(e)国際金融システムリスク管理と(f)国際社会システムリスク管理の二つに分類できる。これらはいずれも,国際的な目標値を設定して実施されるリスク管理である。 (c)の金融システムリスク管理とは,国民金融システムのシステムとしての持続可能性を高めるリスク管理のことである。とりわけリスクの集中する金融仲介機関には,個々の自主的なリスク管理に加えて,法令や規制などによって強制的なリスク管理基準が定められており,その規制・監督に服さなければならない。金融システムリスク管理の必要性から,多様な規制・監督当局や金融行政機関が登場して,金融システムの要素単位に加わる。図表1 金融におけるリスク管理の分類(イ)個別的リスク管理  ? 個別的金融リスク管理  ? 個別的国際金融リスク管理(ロ)社会的リスク管理  ? 金融システムリスク管理  ? 社会システムリスク管理(ハ)国際的リスク管理  ? 国際金融システムリスク管理  ? 国際社会システムリスク管理出所)筆者作成