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55 論 説経営学分野における本社の定義及び関連諸事項に関する一考察  より詳細かつ正確な本社立地分析のために(その3)  田  中  康  一  第二章 本社の諸機能とその分類第三節 外国における本社機....

55 論 説経営学分野における本社の定義及び関連諸事項に関する一考察  より詳細かつ正確な本社立地分析のために(その3)  田  中  康  一  第二章 本社の諸機能とその分類第三節 外国における本社機能分類第一項 外国における初期の本社機能分類 外国において試みられた,本社機能分類に関する主な諸議論についても,前節同様に,大まかに当該諸文献が刊行された時代別に区分して紹介すると,まず初期に属するとみられるものとして,Holden, Fish and Hubert(1941)1における議論を挙げることができる。 同書の主要な目的は, 基本的には諸企業の最高経営層(Top Management)がどのような諸問題を抱えており,また,それら諸問題に対してどのように対処しているのか,その実態を米国の諸企業を対象とした調査を通じて明らかにすることにあり,決して本社の定義や諸機能等について正面から論じているわけではない。しかしながら,同書はその諸議論の中で,調査対象諸企業の経営組織の主要な構成要素として,①最高経営層(Top Management)2,②現業組織(Operating Organization)3,③スタッフ組織(Staff Organization),④委員会組織(Committee Organization)の4つを挙げ,それらの各々について議論を行っており,その内容の中には,本社機能分類等に関連するものが含まれている。特に, スタッフ組織に関して, 彼らは同組織に属する一つ一つの部署高知論叢(社会科学)第95号 2009年 7 月