096号

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98 高知論叢 第96号につきましても,二番目に指摘いたしました精神障害者に対する保安処分と同様に,特に三つの点,中毒者なら中毒者の種類・程度。次に違法行為の種類・軽重。次に将来の危険性,こういう点から,....

98 高知論叢 第96号につきましても,二番目に指摘いたしました精神障害者に対する保安処分と同様に,特に三つの点,中毒者なら中毒者の種類・程度。次に違法行為の種類・軽重。次に将来の危険性,こういう点から,対象者をどう定めるべきかということが,第四の問題でございます。 第五には,保安処分における処遇の実質的内容をどう定めるべきかという問題であります。特に二つばかり問題がございますが,一つは,収容施設を精神病院の系統,精神病院にするかどうか。あるいは別個の保安施設にするかどうかということであります。精神病院にするとここで表現しておりますのは,厚生省の系統にするかどうか,こう御説明してもいいかと思いますし,別個の保安施設にするというのは,法務省系統にする,特別のものを設けるという考えであります。そのいずれがいいかという施設の問題が一つ。次には,収容を解除した後のアフターケアをどうすべきかという問題であります。これが第五番目の問題。 第六番目の問題としては,刑と保安処分との関係をどうすべきか。併科,代替または択一のいずれがよいかという問題であります。」37 前回に引き続き,不定期刑をめぐって熱心な議論が展開されているが,特に上記第一の問題に関連して,G 委員から問題提起がなされている。「G 委員 (常習累犯に対する措置として)どういう保安処分が具体的に予想されておるのでしょうか。」38「C 第三小委員長 たとえばでございますが,予防的に,刑の執行後でも予防処分というような形でいくということでございます。」39「G 委員 前にあった『予防拘禁』のようなものを予想しておるのでしょうか。」40「C 第三小委員長 それは,名称として思い出の悪いものであるので,いろいろ問題があるのですけども,保安処分をやるとすれば,もちろん限定はされるでありま37 法制審議会刑事法特別部会第五回(第一日)会議議事速記録111頁以下。38 法制審議会刑事法特別部会第五回(第一日)会議議事速記録114頁。39 法制審議会刑事法特別部会第五回(第一日)会議議事速記録114頁。40 法制審議会刑事法特別部会第五回(第一日)会議議事速記録114頁。