096号

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102 高知論叢 第96号他の障害者と一括して扱うというのがよかろうという合同小委員会の意向でありましたので,それらをくんで目下審議中でありますが,対象者をどの程度にするとか,それについては,将来の危険性というものについて,『将来再び禁固以上の刑にあたる行為をするおそれがあり云々』というところに,『保安上必要がある』という文句を入れるのがいいかどうか。入れ方についても,その入れることについての意味がどうかということでまた意見が分かれたりして,目下議論しておる次第であります。将来の危険性については,そういう『禁固以上』という表現でなく,別に『重大な侵害』とか『著しい公共の危険』とかいったような表現でいったほうがいいかということも,案としては考慮にのぼっておるというような現状を一応そこまで御報告申し上げます。」49(8)法制審議会刑事法特別部会第9 回会議(第1日)(昭和42年5 月11日) 本会議において,以下の小委員長からの経過報告に見られるように,後のA案となるイ案と,後のB 案となるロ案の,二つの要綱試案50 が示された。「C 小委員長 ……第三小委員会は,前々回の部会,すなわち第七回の部会でありますが,その終了後,九月十三日から本年の五月までに,十六回ばかり開いておりますが……。今回,御報告申し上げるべき案件,保安処分のうちの精神障害者に対する処分につきましては,この前に六回,つまり第七回の部会より前に六回審議してございますので, それをも合わせますと, 合計二十二回分になるかと思いますが,この結果を御報告申し上げます。」51「なお,第三小委員会につきましては,特別の事情として,I 委員がオブザーバーの資格で参加しておいでになります。これは,精神衛生審議会との緊密な連絡をはかる意味において,精神衛生審議会のほうから申し入れがありまして,同審議会の委員であるI 委員に,第三小委員会に御出席を願っております。同時に,厚生省の事務当局の方も御出席願っておりまして,いろ49 法制審議会刑事法特別部会第七回(第二日)会議議事速記録46頁以下。50 吉川経夫『吉川経夫著作選集第 3 巻 保安処分立法の諸問題』(法律文化社,2001年)315頁以下。51 法制審議会刑事法特別部会第九回(第一日)会議議事速記録74頁。