096号

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保安処分に関する一考察111幹事からも意見聴取を行なうこととなった。個別の論点とされてはいるが,委員については,圧倒的にイ案への挙手が多数であり,幹事については,それぞれ拮抗するという結果となった。4 刑....

保安処分に関する一考察111幹事からも意見聴取を行なうこととなった。個別の論点とされてはいるが,委員については,圧倒的にイ案への挙手が多数であり,幹事については,それぞれ拮抗するという結果となった。4 刑事法特別部会での議論の展開 ――A 案・B 案の検討――(1)法制審議会刑事法特別部会第19回会議(第2日)(昭和44年12月10日) 第15回会議において,主要な論点について,世論調査的意味での意見聴取が行なわれたが,「ほんとうの」評決ではない70ということで,以後の第 3 小委員会における作業では,依然として二つの案が維持された。また,二つの案の対立を明らかにするという趣旨で文言等の整理が行なわれた。第19回会議においては,それぞれ第一次参考案としてA 案・B 案71が提出された。「C 第三小委員長 先に第十五回の部会で,両案の特徴を大体対比して御説明申し上げたところでございます。…… 両案は,すでに御承知のごとく基本的態度において相当違うものですから,必ずしも数の上で両方参考案にするというほどの賛成支持者がそれぞれ存在したとも申すわけではございませんが,その数のいかんにかかわらず,すでにこの作業を始める際に二つを参考案にしようではないかという申し合わせがありまして, それによって作業を進め,その結果,今日提示いたしましたA 案,B 案というものになったわけであります。 今後,ここで,特に小委員会としてお願いいたしたいことは,本日はもし可能ならばA 案かB 案か,そのいずれを取るか,こまかい点は別にいたしまして,方向づけをしていただきたい,かりにA 案,あるいはB 案ということになれば,今後の作業はそのいずれかの案を基礎として,なお細部にわたっての論議を重ねたい,こう70 法制審議会刑事法特別部会第十九回(第二日)会議議事速記録71頁参照。71 法務省『法制審議会刑事法特別部会 第三小委員会議事要録(七)』(昭和45年 9 月)914頁以下。