096号

096号 page 139/170

電子ブックを開く

このページは 096号 の電子ブックに掲載されている139ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
保安処分に関する一考察137法特別部会の議論と医療観察法の議論の連続性と非連続性の検討は他日を期すほかないが,この「欠点」が重要な観点の一つである....

保安処分に関する一考察137法特別部会の議論と医療観察法の議論の連続性と非連続性の検討は他日を期すほかないが,この「欠点」が重要な観点の一つであることは本稿の作業で確認できたように思われる。 なお,最後に先取り的に強制医療について付言しておけば,強制医療は許されないとの理解のもとで,では現に自傷他害行為を行なう者に対しての対応如何について,最近これを緊急避難の理論で説明する見解115が見られ,本稿の立場からはこれを一つの卓見と評価しうるように思われる。115 内田博文『あらためて予防拘禁法を問う』(心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク,2006年)。なお,内田博文「精神科病院への『強制入院』は合憲か?――精神保健福祉法と心神喪失者等医療観察法を検証する――」『部落解放』第615号(2009年)82頁以下をも参照。