096号

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140 高知論叢 第96号自身は落命したことで知られている。このエピソードは,三浦綾子の小説『氷点』のモデルにもなったが,リーパーさんの現在の活動にも,自身よりも他者のために行動する父親の生き様が....

140 高知論叢 第96号自身は落命したことで知られている。このエピソードは,三浦綾子の小説『氷点』のモデルにもなったが,リーパーさんの現在の活動にも,自身よりも他者のために行動する父親の生き様が影響しているようである。 その後,リーパーさんは,米国のウェストジョージア大学大学院修士課程修了後,1984年に再来日を果たし,広島市で自動車関連の経営コンサルタント業や翻訳・通訳業に従事してきた。その過程で,当地の被爆体験者による証言の通訳や,広島平和記念資料館の収蔵資料の翻訳にも携わるようになり,これがきっかけで平和運動に積極的にコミットするようになっていった。1998年からは「グローバル・ピースメーカーズ・アソシエーション」を主宰,2002年には平和市長会議米国代表,2003年より広島平和文化センター専門委員を歴任し,2007年 4 月には,広島平和記念資料館等の管理運営等を行う広島平和文化センター理事長に,外国人として初めて就任した。2009年 2 月には,長年の平和活動における功績が高く評価されて,?全国日本学士会の平成20年度アカデミア賞(国際交流部門賞)を受賞している。