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142 高知論叢 第96号り3),2020年までの核兵器廃絶を謳った平和市長会議の「ヒロシマ・ナガサキ議定書」や 4),ノーベル平和賞受賞者が核廃絶を訴える「ノーベル平和賞ヒロシマ・ナガサキ宣言」等,「核のない世....

142 高知論叢 第96号り3),2020年までの核兵器廃絶を謳った平和市長会議の「ヒロシマ・ナガサキ議定書」や 4),ノーベル平和賞受賞者が核廃絶を訴える「ノーベル平和賞ヒロシマ・ナガサキ宣言」等,「核のない世界」創出を目指すグローバルなうねりも着実に増大している5)。オバマ大統領の平和メッセージの主流化を願って,秋葉忠利・広島市長が「オバマジョリティ」(Obamajority)と称するように6),日本に住む私たちも,核廃絶実現に向けた主体的な行動が一層求められている。その意味で,今回のリーパーさんの講演は,非常にタイムリーな内容であるとともに,私たち聴衆に深い感動と次なる行動への勇気を与えるものとなった。 以下では,リーパーさんの当日の講演内容を再現し,グローバルな反核平和運動の最新状況と草の根主導の平和構築への熱いメッセージを紹介する。また,講演を受けてのフロアとリーパーさんとの活発な質疑応答についても,あわせて取り上げることにする。 最後になったが,今回の講演会は,超多忙なスケジュールを割いて貴重な講演をしていただいたリーパー理事長をはじめ,企画・調整から本稿チェック作業に至るあらゆる段階でご尽力いただいた広島平和文化センターの澤田美和子さん等のご厚意なしには叶わなかった。この場を借りて御礼申し上げたい。3 「) バラク・オバマ大統領のフラチャニ広場(プラハ)での演説」2009年 4 月 5 日,在日米国大使館ホームページ(http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-20090405-77.html)。この演説は,世界の核軍縮に新たな地平を切り開く契機となり,オバマ氏の2009年のノーベル平和賞授与へとつながった。4 ) 平和市長会議「ヒロシマ・ナガサキ議定書 ―― 2020年までの核兵器廃絶の実現に向けた核不拡散条約(NPT)の捕足 ――」2008年 5 月 4 日発表(www.mayorsforpeace.org/jp/H-N%20Protocol.pdf)。5 「) ノーベル平和賞ヒロシマ・ナガサキ宣言」(http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter_d/jp/hiroshima-nagasaki/)。6 ) NPT Speech, Tadatoshi Akiba, Mayor, City of Hiroshima & President, Mayors forPeace, May 5, 2009. 広島市ホームページ(http://www.city.hiroshima.jp/riyou/pod/podcastmayor.html)。さらに, オバマ氏への連帯の盛り上がりを起こそうと, 今年 6 月からは「オバマジョリティ・キャンペーン」がスタートしている。