096号

096号 page 158/170

電子ブックを開く

このページは 096号 の電子ブックに掲載されている158ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
156 高知論叢 第96号Union Congress:国際労働組合総連合)というグローバルな労働組合も参加してくれています。署名活動は今年 5 月から始まったばかりですが,核兵器反対の活動を始めようとしたら,この世界的な....

156 高知論叢 第96号Union Congress:国際労働組合総連合)というグローバルな労働組合も参加してくれています。署名活動は今年 5 月から始まったばかりですが,核兵器反対の活動を始めようとしたら,この世界的な署名活動に参加して下さい。まずはGoogle で,“Mayors for Peace”あるいは「平和市長会議」で検索すれば,すぐにウェブサイトがヒットします。そこに入って,サインすることができます。そして,友達の名前も入れられます。事前に許可を得た方がいいですが(笑)。そして,それをプリントアウトして,街頭で署名を集めるということもできます。 少なくとも1000万人の署名を集めれば,リーダーたちは無視できないでしょう。ですので,日本人の声をあげる動きが必要です。本当に日本人が「核兵器を廃絶しなさい」とリーダーたちに訴えれば,国会議員も「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を支持して下さるでしょう。日本が「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を支持して下されば,全世界が支持してくれて,それに対して核保有国はもう従うしかないのです。いくら核保有国であっても,全世界に対して反対することはできないはずです。経済的に。だから,今は絶好のチャンスです。核廃絶の絶好のチャンス ―― 戦争文化から平和文化へ ―― もう 1 つ言いたいことは,なぜ今が核兵器廃絶のチャンスなのかというと,エリートの人たちまでもが,核への危機感を抱いているからです。 今までは,ソ連とアメリカが競争して,お互いが抑止論の立場から「俺は強いぞ」と力を誇ってきました。まるで 2 頭のライオンみたいに,「俺の歯を見ろ。筋肉を見ろ。非常に強いだろう。意見を聞かない奴は殺すぞ」というのが抑止論です。これまでは,ある意味通用したのかもしれませんが,今ではもう抑止論は通用しなくなりました。 核兵器をコントロールしているのは,世界のお金持ちのエリートたちです。お金持ちの人たちは,世界のシステムを壊そうとはしません。この世界のシステムの恩恵を一番受けているのは,お金持ちの人たちなのです。だから,システムそのものを壊そうとは思っておらず,今まで核兵器が使われずに来たわけです。しかし,今は,これまでとは違います。何が違うかというと,アメリカ