096号

096号 page 27/170

電子ブックを開く

このページは 096号 の電子ブックに掲載されている27ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
金融ユニバーサルデザイン(下) 25①座っていようと立っていようと金融利用者が重要諸要素をはっきり視認できること。②座っていようと立っていようと金融利用者がすべての諸部分に楽々と手を伸ばせること。③手の....

金融ユニバーサルデザイン(下) 25①座っていようと立っていようと金融利用者が重要諸要素をはっきり視認できること。②座っていようと立っていようと金融利用者がすべての諸部分に楽々と手を伸ばせること。③手の大きさや握力のさまざまな違いにも適合できること。④介助装置を使ったり人的介助を受けるのに十分な空間があること。 原則名における「利用」を「金融利用」にし,原則定義文の「利用者」を「金融利用者」とした。ガイドラインについても同様である。 これは金融ハードウェアーの利用に際しての大きさと空間についての利用原則を示したものである。「金融利用に適した大きさと空間の原則」と名づけておくことにする。 この原則は主に, 金融機関の店舗やATM 店舗などの不動産的ハードウエアーに適用されるものである。高齢者,障がい者,車椅子や電動車椅子の利用者をふくめ,どのような状況にある誰でもが,これらの金融ハードウェアーを容易に利用できるようにするのである。26) ガイドラインは手直しすることなく,そのまま金融ハードウェアーの利用における大きさと空間についてのわかりやすい具体的指針として通用する。 これまで述べてきた金融ユニバーサルデザインの 7 原則について,簡略した原則名を次の図表で整理しておこう(図表 4 参照)。図表 4  金融ユニバーサルデザイン 7 原則の簡略名(1)金融における公平性の原則(2)金融における適合性の原則(3)金融における簡単性の原則(4)金融における情報容易理解の原則(5)金融における失敗許容範囲の原則(6)金融における身体的負担軽減の原則(7)金融利用に適した大きさと空間の原則出所)筆者作成