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26 高知論叢 第96号金融ユニバーサルデザイン 金融サービスおよび金融環境のデザインは,改造や特別のデザインを必要とすることなく,最大限可能な限り,すべての人々が利用できるものであること。金融ユニバーサ....

26 高知論叢 第96号金融ユニバーサルデザイン 金融サービスおよび金融環境のデザインは,改造や特別のデザインを必要とすることなく,最大限可能な限り,すべての人々が利用できるものであること。金融ユニバーサルデザイン 7 原則原則 1 :金融利用は誰にでも公平であること。―金融デザインは, 多様な能力をそなえた人々すべてに有益なものであり,またその人々すべてが求めたくなるものであること。原則 2 :金融利用において柔軟性があること。―金融デザインは, 広い範囲で異なる個々人の好みや能力に適合するものであること。原則 3 :金融は簡単にそして直観的に利用できること。―金融利用者の経験, 知識, 言語能力あるいはその時々の集中力のレベルにかかわりなく,金融の利用方法が容易に理解できるデザインであること。原則 4 :金融に関する情報を容易に理解できるように伝えること。―金融デザインは, 周囲の状況や金融利用者の知覚能力にかかわりなく,必要な情報を効果的に金融利用者に伝達できるものであること。原則 5 :金融利用において失敗したとしても許容できる範囲であること。―金融デザインは, 予期しないあるいは意図しない行為がもたらす危険性や不利な結果を最小にできるものであること。原則 6 :金融利用において身体的負担が少ないこと。―金融デザインは, 効率的に, 快適に, そして最小の疲労で利用できるものであること。原則 7 :金融利用のための接近および金融利用に適した大きさと空間があること。―金融利用者の体格,姿勢,移動能力にかかわりなく,近づいたり,届いたり,操作したり,使用したりするのに適切な大きさと空間が提供されていること。出所) ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンターが開発したユニバーサルデザインの定義と 7 原則“ The Center for Universal Design (1997). The Principles ofUniversal Design, Version 2.0. Raleigh, NC: North Carolina State University”を,紀国の責任において金融に応用して作成。なお,The Center for Universal Design は定義と原則についてのみ責任をもち,それ以外の応用や適用について責任を負うものではない(Guidelines for Use of the Principles of Universal Design January 29, 1999 / RevisedSeptember 9, 2002の指示 5 に従った注記)。