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32 高知論叢 第96号金融ユニバーサルデザインは,一般の教育機関ユニバーサルデザインの進展によって促進されもするが,それをさらに推進するものである。 第 5 に,金融ユニバーサルデザインは,「一般企業・行政....

32 高知論叢 第96号金融ユニバーサルデザインは,一般の教育機関ユニバーサルデザインの進展によって促進されもするが,それをさらに推進するものである。 第 5 に,金融ユニバーサルデザインは,「一般企業・行政機関ユニバーサルデザイン」である。 金融関係以外の企業や行政機関でユニバーサルデザインの動きが進展してくれば,金融分野にもそれは波及する。金融ユニバーサルデザインは,一般企業・行政機関ユニバーサルデザインの進展によって促進されもするが,それをさらに推進するものでもある。これは末尾にあげた「その他実施機関ユニバーサルデザイン」にもいえることである。Ⅶ 社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザイン 金融ユニバーサルデザインは,(1)利用者にやさしい利用原則であり,(2)市民や社会にやさしい利用原則であり,(3)国際社会(地球)にやさしい利用原則である。 金融ユニバーサルデザインは,個人であれ組織単位であれ金融利用者個々人にとっての持続的な利益と満足(個別的有益性)を最大限に高めようとする利用原則である。ユニバーサルデザインを導入することによって金融は,利用者に身近でやさしい存在になり,利用者に対して権威的にそびえたつものであることを抑制される。 しかしまた金融ユニバーサルデザインは,金融利用者個々人にとっての有益性(個別的有益性)だけでなく,社会的有益性と国際的有益性を必要とするものである。 このようなユニバーサルデザインを導入することによって,個別的有益性と社会的・国際的有益性を調和させ,最大限に発展させることが可能になる。このことによって金融は利用者にやさしいだけでなく,市民や社会・国際社会に対してもやさしい存在になり,市民や社会・国際社会に対して脅威であることを抑制されるようになる。 ただし,金融ユニバーサルデザインが金融の公共性の発展指針となりえるの