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34 高知論叢 第96号 社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザインの定義と 7 原則の草案を次のように考えてみた。 ただしこれは,金融ユニバーサルデザインにおける「金融」という言葉を,「社会的責任金....

34 高知論叢 第96号 社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザインの定義と 7 原則の草案を次のように考えてみた。 ただしこれは,金融ユニバーサルデザインにおける「金融」という言葉を,「社会的責任金融・国際的責任金融」という用語に置き換えてみただけである。しかしこれで十分に通用する。金融は社会的責任情報や国際的責任情報が盛り込まれるだけで,社会的責任金融・国際的責任金融に転化するのであるから,「金融ユニバーサルデザイン」が「社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザイン」に転化するのも簡単なことである。 なお,これらは草案であって,いっそうの発展をめざしてこれを改良することが今後の課題であることはいうまでもない。社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザイン(Universal Design inSocially and Internationally Responsible Finance)の定義「社会的責任・国際的責任に配慮した金融サービスおよび金融環境のデザインは,改造や特別のデザインを必要とすることなく,最大限可能な限り,すべての人々が利用できるものであること。」社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザイン 7 原則原則 1 : 社会的責任金融・国際的責任金融の利用は誰にでも公平であること(Equitable Use in Socially and Internationally Responsible Finance)。「社会的責任金融・国際的責任金融のデザインは,多様な能力をそなえた人々すべてに有益なものであり,またその人々すべてが求めたくなるものであること。」(ガイドライン)①社会的責任金融・国際的責任金融のすべての利用者に対して同様の手段を提供すること。可能なときはいつでも同一であり,そうでないときもそれと同等のものであること。②社会的責任金融・国際的責任金融のどのような利用者に対しても差別したり不愉快な気分にさせることのないこと。③プライバシー,安心,安全は社会的責任金融・国際的責任金融のすべての利