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38 高知論叢 第96号社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザイン 社会的責任・国際的責任に配慮した金融サービスおよび金融環境のデザインは,改造や特別のデザインを必要とすることなく,最大限可能な限....

38 高知論叢 第96号社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザイン 社会的責任・国際的責任に配慮した金融サービスおよび金融環境のデザインは,改造や特別のデザインを必要とすることなく,最大限可能な限り,すべての人々が利用できるものであること。社会的責任金融・国際的責任金融ユニバーサルデザイン7原則原則 1 :社会的責任金融・国際的責任金融の利用は誰にでも公平であること。―社会的責任金融・国際的責任金融のデザインは, 多様な能力をそなえた人々すべてに有益なものであり, またその人々すべてが求めたくなるものであること。原則 2 :社会的責任金融・国際的責任金融の利用において柔軟性があること。―社会的責任金融・国際的責任金融のデザインは, 広い範囲で異なる個々人の好みや能力に適合するものであること。原則 3 :社会的責任金融・国際的責任金融は簡単にそして直観的に利用できること。―社会的責任金融・国際的責任金融の利用者の経験, 知識, 言語能力あるいはその時々の集中力のレベルにかかわりなく,社会的責任金融・国際的責任金融の利用方法が容易に理解できるデザインであること。原則 4 :社会的責任金融・国際的責任金融に関する情報を容易に理解できるように伝えること。―社会的責任金融・国際的責任金融のデザインは, 周囲の状況や金融利用者の知覚能力にかかわりなく, 必要な情報を効果的に金融利用者に伝達できるものであること。原則 5 :社会的責任金融・国際的責任金融の利用において失敗したとしても許容できる範囲であること。―社会的責任金融・国際的責任金融のデザインは,予期しないあるいは意図しない行為がもたらす危険性や不利な結果を最小にできるものであること。原則 6 :社会的責任金融・国際的責任金融の利用において身体的負担が少ないこと。―社会的責任金融・国際的責任金融のデザインは, 効率的に, 快適に, そして最小の疲労で利用できるものであること。原則 7 :社会的責任金融・国際的責任金融の利用のための接近および社会的責任金融・国際的責任金融の利用に適した大きさと空間があること。―社会的責任金融・国際的責任金融の利用者の体格, 姿勢, 移動能力にかかわりなく, 近づいたり, 届いたり, 操作したり, 使用したりするのに適切な大きさと空間が提供されていること。出所) ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンターが開発したユニバーサルデザインの定義と 7 原則“The Center for Universal Design( 1997). The Principles ofUniversal Design, Version 2.0. Raleigh,NC: North Carolina State University”を,紀国の責任において, 紀国が提唱する社会的責任金融(SRF)と国際的責任金融(IRF)に応用して作成。なお,The Center for Universal Design は定義と原則についてのみ責任をもち, それ以外の応用や適用について責任を負うものではない(Guidelines for Use ofthe Principles of Universal Design January 29, 1999 / Revised September 9, 2002の指示 5 に従った注記)。