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40 高知論叢 第96号の不正な手段でどのようにローンを組ませたかについて,サブプライムローン会社の経営者であったビトナー氏が,その手口を詳細に明らかにしたのが次の文献である。リチャード・ビトナー(金森重....

40 高知論叢 第96号の不正な手段でどのようにローンを組ませたかについて,サブプライムローン会社の経営者であったビトナー氏が,その手口を詳細に明らかにしたのが次の文献である。リチャード・ビトナー(金森重樹監訳・金井真弓訳)[2008]『サブプライムを売った男の告白―米国住宅金融市場の崩壊』。25) ATM(現金自動支払装置)のユニバーサルデザイン化について開発上の課題をまとめた研究成果が,次の文献である。三樹弘之・神野直恒編著[2005]『IT のユニバーサルデザイン―ISO13407,JISX8341などへの対応』pp. 26~42。26) 金融庁が2006年に続いて2009年にそのフォローアップ調査として実施した金融CSR アンケート調査によれば,ユニバーサルデザインに取り組んでいる金融機関は,筆者のまとめで次の通りであった。かっこ内は金融機関の申告した取り組み内容である。おおむねハードウェアーが多い。三井住友銀行(アクセシビリティー対応),北都銀行(店舗のバリアフリー化),千葉銀行(高齢者向け取り組み),百十四銀行(ユニバーサルデザインのATM 設置), 福岡銀行(バリアフリー化), 京葉銀行(店舗における五つのコンセプト),大光銀行(高齢者にやさしい銀行づくり),大正銀行(店舗のバリアフリー化),南日本銀行(店舗のバリアフリー化),興産信金(ユニバーサルデザインの実践),三井住友海上火災保険(商品パンフレットの音声化),セブン銀行(ATM の音声ガイダンス取引),広島市信組(身体の不自由な方に対応したATM 設置),飛騨信組(店舗のバリアフリー化)。金融庁[2009]「金融機関のCSR調査結果の概要」(http://www.fsa.go.jp/)。なお2009年調査は,調査対象に新たに貸金業者を加え,金融機関名もあわせて公表した点で画期的なものである。27) 日本における金融NPO(市民バンク)の取組みについては,藤井良広[2007]『金融NPO―新しいお金の流れをつくる』で詳しく紹介されている。最新の活動については,インターネット上でその多くをみることができる。ソーシャル・ファイナンスの取組みについては, 財団法人トラスト60[2006]『ソーシャル・ファイナンス―ヨーロッパの事例に学ぶ“草の根金融”の挑戦』が,社会的事業に融資するソーシャル・ファイナンスの現地調査結果を紹介している。日本におけるソーシャルファイナンスの可能性について語った対談が,次の雑誌で紹介されている。特定非営利活動法人:関西国際交流団体協議会[2008]「ソーシャルファイナンスの可能性―お金と自分と社会の関係を見直す」『NPO ジャーナル』。社会的責任投資(SRI)については, エイミ・ドミニ(山本利明訳)[2004]『社会的責任投資: 投資の仕方で社会を変える』,秋山をね[2003]『社会的責任投資とは何か:いい会社を長く応援するために』,秋山をね・菱山隆二[2004]『社会的責任投資の基礎知識:誠実な企業こそ成長する』。参考文献(書籍文献資料)エイミ・ドミニ(山本利明訳)[2004]『社会的責任投資:投資の仕方で社会を変える』木鐸社.