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金融ユニバーサルデザイン(下) 5との調和も必要になるので,但し書きの(1)には,「社会や国際社会にやさしいという視点」が,そして但し書きの(2)には,「社会や国際社会の持続性に対応できる」という文言の挿....

金融ユニバーサルデザイン(下) 5との調和も必要になるので,但し書きの(1)には,「社会や国際社会にやさしいという視点」が,そして但し書きの(2)には,「社会や国際社会の持続性に対応できる」という文言の挿入が必要になる。(1)「金融ユニバーサルデザイン原則は,すべての人に使いやすいデザインと社会や国際社会にやさしいという視点で作成されたものであって,実際の金融デザインはそれ以外のことにも関係する。金融デザイナーは,経済性,技術性,文化性,ジェンダー(性差別)についても考慮しなければならない。」(2)「金融ユニバーサルデザイン原則は,金融デザイナーに提供するガイダンス(手引き)として,多くの人のニーズに対応できるという特徴および社会や国際社会の持続性に対応できるという特徴をできるだけ多く集めてみたものである。ガイドラインのすべてが,どのような金融デザインにも当てはまるという訳ではない。」 金融ユニバーサルデザイン原則についても,すべてがそのまま機械的に当てはまるものではない。これらは現実の金融サービスと金融環境への応用と実践そして事後改善(フイードバック)を繰り返しながら,改善・発展させていくものである。 以下,ユニバーサルデザイン 7 原則を金融ユニバーサルデザインに応用する方法について検討したものである。金融ユニバーサルデザイン 7 原則についても,上から原則名,原則定義文,ガイドラインとならべた。原則 1 :金融利用は誰にでも公平であること(Equitable Use in Finance)。「金融デザインは,多様な能力をそなえた人々すべてに有益なものであり,またその人々すべてが求めたくなるものであること。」(ガイドライン)①すべての金融利用者に対して同様の手段を提供すること。可能なときはいつでも同一であり,そうでないときもそれと同等のものであること。②どのような金融利用者に対しても差別したり不愉快な気分にさせることのないこと。③プライバシー,安心,安全はすべての金融利用者に均等に提供されるべきこと。