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高知県における過疎対策の現状と今後の課題131者数全体の減少に繋がっている。一方で,サービス業の就業者の割合が大きく伸び,全体として第3 次産業が就業者数の中心となっていく。第3 次産業の雇用が増加している....

高知県における過疎対策の現状と今後の課題131者数全体の減少に繋がっている。一方で,サービス業の就業者の割合が大きく伸び,全体として第3 次産業が就業者数の中心となっていく。第3 次産業の雇用が増加していることで,人口の社会減を押しとどめ,むしろ近年では社会増に繋がっている。しかし,人口構成の高齢化は進展しており(65歳以上人口の占める割合が 39.5%:2005年国勢調査),出生数増という形にはなっていない。 社会減型の馬路村についてみると,就業者数の中心は第1 次産業,とりわけ林業であったことが分かる。林業就業者数の減少にともなって全体の就業者数も減少しているが,奥地山村型に比べれば,1980年代以降比較的第2 次産業と第3 次産業,そのうち製造業とサービス業の就業者数の割合が比較的高く,地域産業振興にとりくんでいる成果の一端がうかがえる。しかし,馬路村は自然減の割合が低いとはいえ, 本来人口数が多いほうではなく(2004年度で出生数6 人に対して死亡者数6 人),人口構成の高齢化も進んでおり(65歳以上人口が32.9%:2005年),一貫して社会減も止まっていないことから,地域社会の再生1965‐74年1975‐84年1985‐94年1995‐2004年1965‐2004年大川村推計人口‐4.6 ‐6.0 ‐1.6 ‐3.3 ‐3.9自然増加数0.2 ‐0.3 ‐0.1 ‐1.1 ‐0.3社会増加数‐9.5 ‐2.8 ‐1.0 ‐1.9 ‐3.8物部村推計人口‐2.9 ‐4.3 ‐2.4 ‐1.6 ‐2.8自然増加数‐0.4 ‐0.8 ‐1.1 ‐1.2 ‐0.9社会増加数‐4.1 ‐2.3 ‐1.5 ‐1.0 ‐2.2香北町推計人口‐1.8 ‐1.4 ‐0.4 ‐0.6 ‐1.1自然増加数‐0.6 ‐0.6 ‐0.9 ‐1.1 ‐0.8社会増加数‐2.0 0.1 0.3 0.4 ‐0.3馬路村推計人口‐2.8 ‐2.9 ‐2.6 ‐0.9 ‐2.3自然増加数0.3 ‐0.1 ‐0.2 ‐0.1 0.0社会増加数‐4.2 ‐2.2 ‐2.2 ‐1.0 ‐2.4佐賀町推計人口‐1.3 0.0 ‐0.8 ‐1.5 ‐0.9自然増加数0.3 0.4 ‐0.1 ‐0.7 0.0社会増加数‐1.9 ‐0.2 ‐0.5 ‐0.6 ‐0.8田野町推計人口‐1.4 ‐0.9 ‐1.2 ‐0.7 ‐1.0自然増加数0.3 0.2 ‐0.2 ‐0.5 0.0社会増加数‐2.0 ‐0.8 ‐0.6 ‐0.4 ‐1.0 表8 過疎市町村の人口増減率の推移(単位:%)(出所) 高知県統計課『統計高知 特集号』各年度版より,筆者作成。