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海のコモンズの現代的可能性49第2表 網代漁場・地先漁場・沖合漁場の特徴と囲い込みコストの関係網代漁場地先漁場(沿岸を分割してできた漁場) 沖合漁場橋村〔6〕で挙げられている特徴空間的特徴主に沿岸の魚の集....

海のコモンズの現代的可能性49第2表 網代漁場・地先漁場・沖合漁場の特徴と囲い込みコストの関係網代漁場地先漁場(沿岸を分割してできた漁場) 沖合漁場橋村〔6〕で挙げられている特徴空間的特徴主に沿岸の魚の集まる天然漁礁→点村の前海→面外海,沿岸から離れた沖→線的移動取り上げられている漁法・ 大敷網(定置網),建網等,固定した漁具による漁法・ ぼら網,鯛網,ムロアジ刺網など,網を入れて行う漁法・ 建切網,地引網,ワカメ採取など・ 一本釣り・ 八田網(巻網),手繰網(小型底曳網)といった回遊魚を追う網漁など漁法の特徴魚を待つ漁法魚を待つ漁法魚を追う漁法権利の態様・「 個人または網組の持つ権利のなりやすく,村全体の所有物になりにくい」(橋村〔6〕p. 208)・ 季節や漁法をめぐる利用の取り決めがある場合も・ 村が海面を分割して占有・ 複数の村の共同利用(入会)→複数の村ないし個人による排他的占有・ 漁場や操業季節をめぐる細かい権利がある場合も備   考・ 空間的には地先漁場と重なる場合が多い・ 潜水漁業もこの区分に入るが,漁法としては魚を追う漁業・ 現在の第一種共同漁業権の対象である,ヒジキやフノリ等の海藻採取や採貝,あるいは肥料用の藻の採藻などもこの区分か(橋村〔6〕第3~4 章)・ カツオ一本釣りなどで沖合のセやソネ(岩礁の浅瀬)に定点的な権利が成立している場合がある筆者による整理資源のまとまりの空間的広がり 一定のポイント一定の区切られた範囲地先漁場の外側の広大な範囲排除困難性 最も小さい両者の中間最も大きい観察困難性比較的小両者の中間比較的大資源利用の多様性 特定の漁法多様な魚種を狙う多様な漁法特定の漁法資源系の囲い込みコスト比較的小両者の中間大集団のサイズ 比較的小(個人・網組)両者の中間(一つの村)比較的大(複数の村)出所:筆者作成。