098号

098号 page 43/120

電子ブックを開く

このページは 098号 の電子ブックに掲載されている43ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
価値による剰余価値の創造41となる解をもつ条件をみいだせばよい。ここで,生産財1単位の生産におなじ生産財が1単位未満しか必要としない事実を勘案すれば,a1< 1 (4)となる。そこで,(3)を(1)に代入して....

価値による剰余価値の創造41となる解をもつ条件をみいだせばよい。ここで,生産財1単位の生産におなじ生産財が1単位未満しか必要としない事実を勘案すれば,a1< 1 (4)となる。そこで,(3)を(1)に代入して(4)をかんがえ,さらに(3)を(2)にいれるとa21-l2R1-a1l1Rp2p1 > > (5)がなりたち,(5)はa21-l2R1-a1l1R> (6)に帰着するが,(6)はさらに1>R a2 1-a1l1 +l2(7)と変形される。ここで,生産財と消費財の単位価値(t1・t2)にかんする連立1次方程式t1=a1t1+l1 (8)t2=a2t1+l1 (9)をとけば,t1=1-a1l1 (10)t2=a2 1-a1l1 +l2 (11)となり,(7)は,結局1-Rt2 >0 (12)になる。ここで最終的にえられる 1-Rt2>0 という剰余条件は, 労働者が単位時間あたりの生きた労働とひきかえにそれよりもすくない過去の労働分量しかうけとらないかぎりでのみ,利潤が存在するという相関をしめす。つまり,1-Rt2>0 という剰余条件によって,搾取率が正であるかぎりでのみ利潤率も正になるという因果関係が,マルクス批判をさそう等価交換という想定なしに証明される。だから,等価交換を基礎にしてのみ搾取が論証されるという主