098号

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経営学分野における本社の定義及び関連諸事項に関する一考察69前掲書,2006年,p. 222の「小さな本社」の項など)や基本書・入門書(例:占部,前掲書,1969年,pp. 52-55,森本,前掲書,1998年,p. 115の図8-2,同p....

経営学分野における本社の定義及び関連諸事項に関する一考察69前掲書,2006年,p. 222の「小さな本社」の項など)や基本書・入門書(例:占部,前掲書,1969年,pp. 52-55,森本,前掲書,1998年,p. 115の図8-2,同p. 120の図8-5及び図8-6)等で紹介・説明されていることを挙げることができる。46 有斐閣『経済辞典(第3版)』の「トップ・マネジメント」の項に,「狭義には,経営機関の決定を受けて, その執行にたずさわる管理機能担当の上層部をさし, 広義には,経営的決定および執行責任の両機能を担う部分をさす。全体として,全社的観点から部分的諸活動の統括を行い,戦略の形成や対外的活動の基本的事項を決定したり承認する組織行動上の中枢部を形成している」と説明されていることから,トップ・マネジメントは部分組織であることは明白である。なお,Holden et al.(1941)等の諸文献において,“ top-management organization”(トップ・マネジメント組織)及び“staff organization”(スタッフ組織)という言葉が用いられているが,これらはそれぞれ,二人以上の構成員がある仕組みを持って目的を達成する「組織」としての側面を強調し,とりわけその「仕組み」について説明・議論するための言葉であるとみられる。47 このほか,森本(1998)によれば,ライン(部門)を「直接部門」と,またスタッフ(部門)を「間接部門」と,俗称する(森本,前掲書,1998年,pp. 67- 69)とのことであり,本稿においても必要に応じてこれらの名称を用いることにする。