099号

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機能間能力ギャップにみる外部組織の活用論理101常に複雑にし,混乱をきたす上に, 8 通りものパターンを一足飛びに提示するのは現実的ではない。そこでわれわれは,表3 の状況を3 つの見方に分けることによって,ひ....

機能間能力ギャップにみる外部組織の活用論理101常に複雑にし,混乱をきたす上に, 8 通りものパターンを一足飛びに提示するのは現実的ではない。そこでわれわれは,表3 の状況を3 つの見方に分けることによって,ひとまず機能間能力ギャップという現実の類型化を行う。3 つの見方とは,販売力を中心に見る方法,生産力を中心に見る方法,そして,開発力を中心に見る方法であり,ひとまず,それらを「販売力視点」,「生産力視点」,「開発力視点」と呼んでおこう。販売力視点は,販売力と生産力,販売力と開発力という販売力を中心として,その他の機能との能力ギャップの状況により,どのような外部組織活用形態がありうるのかの論理を導出する視点である。以下,「生産力視点」,「開発力視点」は,生産力とその他の能力,開発力とその他の能力のギャップを分析することで,それぞれの視点における外部組織の活用形態があるのかの論理の導出を試みる視点である。本稿ではこれら3 つの視点の中で「販売力視点」に焦点をあてて,機能間能力ギャップの分析と外部組織活用の論理を試論的に展開していく。図1は,「販売力視点」での機能間能力ギャップと外部組織の活用形態を表している。われわれは諸機能間の能力ギャップを2×2 のマトリクスを用いて類型化を行った。以下ではそれぞれの類型をみる視点を説明していく。類型Ⅰ 販売力>生産力,販売力>開発力 販売力が生産力,開発力のいずれの機能よりも高い能力を有している場合表3 販売・生産・開発機能間ギャップのパターン出所:筆者作成。類型販売力と生産力生産力と開発力開発力と生産力A > > >B > > <C > < >D > < <E < > >F < > <G < < >H < < <