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機能間能力ギャップにみる外部組織の活用論理105を担う自動車に対する生産力や開発力の向上である。つまり,こうした製品分野への傾注が,既存の製品分野での外部組織の活用につながっていると考える。もうひとつの....

機能間能力ギャップにみる外部組織の活用論理105を担う自動車に対する生産力や開発力の向上である。つまり,こうした製品分野への傾注が,既存の製品分野での外部組織の活用につながっていると考える。もうひとつの理由は,ボディーメーカーが持つ生産のフレキシビリティが高いことにある。トヨタ自動車はグローバルな需要変動に柔軟に対応する施策として,「グローバル・リンク生産体制」を導入している。これはグローバルな需要動向の変動に対して,生産のフレキシビリティが相対的に低い海外生産拠点を安定稼動させる一方で,国内のボディーメーカーや自社工場が変動分を吸収することによって,トヨタグループ全体としての稼働率や生産能力の底上げを狙うものである。2 自転車産業における外部組織の活用自転車産業では非常に広範にOEM / ODM の受発注が行われている。表5 は,2009年に自転車産業振興協会によって実施された自転車の試買テストのチェックを受けた自転車の一覧である。この一覧で注目すべきは納品業者と製造業者の欄である。両者が一致するのは,サイモト自転車,武田自転車,敷島自転車,杉村商店,アサヒサイクル,ブリヂストンサイクルの6ケース(全30ケース)図2 軽自動車をめぐる国内自動車メーカーの関係出所:asahi.com「トヨタ,軽自動車に参入 ダイハツから来秋OEM 供給」2010年9 月    28日を参考に作成。トヨタ自動車富士重工業日産自動車マツダスズキ三菱自動車本田技研工業ダイハツ工業から供給を受けて販売へダイハツ工業から供給を受けて販売自社生産で販売スズキと三菱自動車から供給を受けて販売スズキから供給を受けて販売自社生産で販売自社生産で販売自社生産で販売ダイハツ工業