099号

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25 論 説公共性研究の方法と公共性三元論(上)―― 金融の公共性研究のための準備作業 ――紀  国  正  典  はじめに第1章 公共性研究の方法第2章 私的利用様式第3章 共同利用様式   (以上本号....

25 論 説公共性研究の方法と公共性三元論(上)―― 金融の公共性研究のための準備作業 ――紀  国  正  典  はじめに第1章 公共性研究の方法第2章 私的利用様式第3章 共同利用様式   (以上本号)第4章 国際共同利用様式(以下次号)おわりにはじめに わたしは「金融の公共性」についていっそう研究を深めるために,政治学,財政学,行政学,法律学などの他の研究分野では「公共性」という概念をどのように定義したり,どのような学説があり,どのように論じられているのかを調べた研究成果を,1999年に高知大学経済学会学会誌『高知論叢』に発表した。 さらに「国際公共性」という概念についても同様にして,国際政治学分野,国際経済学分野,国際政治経済学(IPE)分野,国際行政法分野,国際法分野そして国際機関について調査した研究成果を,2002年に同誌に公表した。1) それ以降,本稿の文末で紹介した多くの多岐にわたる参考文献にみられるように,公共性に関する研究は盛んになってきた。とりわけ公共哲学や法哲学の分野そして人文科学分野で,公共性に関する数多くの研究成果が公表されてきている。また2009年には,コモンズ(共有自然資源)管理についての研究実績高知論叢(社会科学)第99号 2010年11月