099号

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公共性研究の方法と公共性三元論(上) 35の環流が無いほど離れているという想定が必要になる。同様に,自分の生命維持と代謝のためには,水や食料を外界から取り入れ(投入),反対に老廃物や消化廃棄物を放出する....

公共性研究の方法と公共性三元論(上) 35の環流が無いほど離れているという想定が必要になる。同様に,自分の生命維持と代謝のためには,水や食料を外界から取り入れ(投入),反対に老廃物や消化廃棄物を放出する(投出)。 自分のための水を得るためには(投入),泉や地下水,河川などの水源の探索や水利設備,井戸,ため池などのための労働や作業のためのエネルギーが必要になる(投出)。また安定して水を得ることができるためには(投入),これらの設備を維持し管理するために,補修や点検などの労働やエネルギーの投出も必要になる(投出)。このようにして自分専用の水源や水利設備,井戸などを確保できる。 自分の食料を得るためには(投入),自分の農耕地(私有地)を切り開いたり,耕したり,種まきをしたり,草取りなどの労働が必要になる(投出)。あるいは自分が採取権をもつ海や浜,河川,森林などでいろんな道具や方法を使って(投出),魚や貝,海藻,果実などを入手する必要がある(投入)。 水や食料の探索や運搬のためには,馬や車などの移動手段や道路や運河・河川が必要になるが,これらの探索や運搬という運輸・移動サービスを得るためには(投入),自分の力で自分専用の車(自家用車)や舟を作り出し,道路(私道)や運河・河川などを切り開かなければならない(投出)。 保温や安全のために必要な自分の住居を得るためには(投入),森林から木材を切り出して自分で建築しなければならない(投出)。夜間に照明の明かりを利用したり,煮炊きができるようにするためには(投入),薪や燃料などの材料を確保するための労働をしなければならない(投出)。 体力が衰えたりケガや病気になって動けないときなどに命をなくさないためには(投入),食料や医薬品の保存と備蓄というリスク管理が必須のものになる(投出)。 自己の安全や平和というサービスを得るためには(投入),自衛のための武器や防壁や掘り割りなどの設備を建設するための労働やエネルギーあるいは平和的な関係や交流関係を維持するための費用が必要になる(投出)。 知識などの教育サービスを受ける場合には(投入),給与を払って自分専属の家庭教師を雇うことになる(投出)。