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国際会計基準審議会における収益認識プロジェクトの展開83ているということである。また,支配の時点(財またはサービスの移転時点)は,実体が支配を失った時点ではなく顧客が支配を獲得した時点というように顧客の....

国際会計基準審議会における収益認識プロジェクトの展開83ているということである。また,支配の時点(財またはサービスの移転時点)は,実体が支配を失った時点ではなく顧客が支配を獲得した時点というように顧客の視点から考えられている。次の要件は,支配を獲得したかどうか決定するものではないが,支配を獲得したかどうかの指標とされている86。 ? 顧客が無条件(unconditional)の支払義務を負っている。 ? 顧客が法的所有権を有している。 ? 顧客が物理的に占有している。 ? 財またはサービスのデザインや機能が顧客固有のものである。(5)カスタマー・ロイヤルティ・プログラムにおける収益認識の設例87 実体は, カスタマー・ロイヤルティ・プログラムを有していて, 顧客にCU10の購入ごとに1 カスタマー・ロイヤルティを与えている。各ポイントは,将来の購入においてCU 1 の割引として交換できる。 報告期間中に, 顧客はCU100,000で製品を購入し将来の購入で交換できる10,000ポイントを得た。 購入された製品の独立販売価格はCU100,000である。実体は,9,500ポイントが交換されると予想している。実体は,ポイント交換(redemption)の見込みに基づいて,1 ポイントあたりCU0.95の独立販売価格(総額でCU9.500)を見積もる。 ポイントは,顧客に契約を結ばなければ受け取れない実質的な権利(materialright)を与える。したがって,実体は,ポイントは別々の履行義務であると決定している。 実体は,取引価格を製品とポイントに,次のような独立販売価格を基礎に比例配分する。製品 CU91,324 (CU100,000× CU100,000÷ CU109,500)ポイント CU8,676 (CU100,000× CU9,500÷ CU109,500) 第1 報告期間の終わりに,ポイントのうち 4,500 が交換された。実体は全部