100号

100号 page 126/242

電子ブックを開く

このページは 100号 の電子ブックに掲載されている126ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
124 高知論叢 第100号も暗い影を落としている。2.八川集落の事例大豊町に八川集落という限界集落がある。八川集落の様子を平成20年度に実施した調査より概観し[11],本研究による追跡調査(2009年....

124 高知論叢 第100号も暗い影を落としている。2.八川集落の事例大豊町に八川集落という限界集落がある。八川集落の様子を平成20年度に実施した調査より概観し[11],本研究による追跡調査(2009年7月28日)の結果を追記する。(1)集落の現状と課題八川集落の人口と世帯を国勢調査(昭和35年と平成17年)からみてみると,人口は175人(昭和35年)から40人(平成17年)に減少し,世帯数は35世帯(昭和35年)から21世帯(平成17年)に変化した。平均世帯員数は5.0人(昭和35年)から1.9人(平成17年)に変化しており,一人暮らし世帯が多くなってきていることがわかる。調査対象19世帯のうち,子供たちと同居しているのは3世帯,夫婦暮らしが9世帯,一人暮らしが7世帯であった。平成17年国勢調査によれば高齢化率は65.0%で,いわゆる限界集落である(図表4)。住民の暮らしについて概観すると,おもな収入は年金であり,仕事による収入で生活しているのは2世帯であった。子どもたちは「良く帰っている」し,「こちらからも野菜を送っている」ということであったが,子どもたちから仕図表4 八川集落の様子