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140 高知論叢 第100号も集まってくれるかどうかわからない。社協と行政が合同でおこなった方が,人は集まりやすい。防災ワークショップも何年か前におこなったことはある。そのようなことを進めるうえで,時間のもてるリーダーが必要だ。補助事業があるのであれば,人材育成にも取り組みたい。町外から人を呼び込むにしても,営農は難しい。「大豊ゆとりファーム」(前述)では,ふるさと雇用再生基金を活用して3人雇用している。若い人の「たまり場」がない。公民館活動も昔から比べると停滞気味であり,若い世代の人集めをやらなくなった。できれば,若い人にアイデア出しや人集めをやってもらいたい。Ⅵ 生活問題と支援-西峰地区の事例-大豊町西にし峰みね地区は7集落からなり,人口260人,高齢化率70%であり,移動などで深刻な問題を抱える一方,健康づくり等に積極的に取り組んでいる地域である。同地区の老人クラブの会長,民生委員,公民館長,保護司から,地域の生活問題と支援に向けた取り組みや課題について聞き取り調査をおこなった(2009年8月21日)。その結果は以下の通りである。婦人会はない代わりに,老人クラブ会員53名中,46名が女性である。男性は老人クラブに入りたがらない。農協,役場,土木等で仕事をしてきたのに,そのうえ,老人クラブに入ってまで役員をしたくないという意識があるようだ。住民の土地に対する愛着心は強く,家の周囲を荒らしてはいけないという意識が強い。自分の健康管理をやってほしい,と呼びかけている。骨粗鬆症で骨折する人が多い。国保連から健康体操教室をモデル事業としてやってほしいとの依頼を受け,2003年10月から,2ヶ月に3回程度,体操教室を実施した。アンケートでも,「継続してほしい」,「おもしろい」という声が出たので,2005年1月からは,月1回ペースでおこなっている(「いきいき健康体操教室」)。補助金で足りない部分は,住民が自分たちでお金を出し合い,香美市から運動指導士の講師を招いている。補助は年3回あり,そのうちの2回は国民健康保険団体連合会から受けており(月2万円×2ヶ月分),残りの1回は大豊町社会福祉協議会から受