100号

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85 論 説欧州における日本電気機械企業の生産体制の展開大  石  達  良  はじめに1.日本電気機械企業の欧州進出の全体的状況2.西欧と中欧に生産拠点をもつ企業の在欧現地法人数の変化3.日本電気機械....

85 論 説欧州における日本電気機械企業の生産体制の展開大  石  達  良  はじめに1.日本電気機械企業の欧州進出の全体的状況2.西欧と中欧に生産拠点をもつ企業の在欧現地法人数の変化3.日本電気機械企業の欧州における生産移管と生産体制の変容おわりにはじめに日本企業は,1980年代半ば以降とくに80年代末以降に西欧への進出を増大させ,さらに1990年代半ば以降とりわけ2000年代初頭以降に中欧への進出も拡大させてきた。それにより,西欧と中欧という立地条件の異なる地域に,特性の異なる拠点をもつ企業が現れてきた。そのような企業は,EU 拡大という環境の中で欧州全域を視野に入れた企業活動を行うために,欧州における企業活動体制の再編に着手し,拠点間の機能移管・分業関係形成・ネットワーク強化などを試みている。本稿では,日本企業の中欧進出が急増した1998年から2008年の10年間を対象として,日本電気機械企業が,西欧および中欧を含む欧州全域において企業活動体制をどのように展開させてきたのかについて考察する(1)。本稿の構成は以下の通りである。第1節では,日本電気機械企業の欧州進出の全体的状況について確認する。第2節では,西欧と中欧の両地域に生産拠点をもつ企業の在欧現地法人数の変化について,製造現地法人・販売現地法人・高知論叢(社会科学)第100号 2011年3 月