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100 高知論叢 第101号時は,医療機関に移送してもらえるようにしてもらいたいという。村営バスは週1回(水曜日),朝に出かけて昼には帰ってこないといけない(冬は電話をすれば来てくれる)。人によっては曜日が....

100 高知論叢 第101号時は,医療機関に移送してもらえるようにしてもらいたいという。村営バスは週1回(水曜日),朝に出かけて昼には帰ってこないといけない(冬は電話をすれば来てくれる)。人によっては曜日が合わず,近所どうしで乗せ合うことの方が多いが,いつも頼むのは気がひけるし,何かでお礼をすることもある。タクシー券の補助があるが,使われていない。共同生活機能のすべてが困難になってきている。当番制でやってきているが,今後,難しくなるかもしれない。高齢者には体力的な問題があるし,若い人はお祭りなど,やり方がわからないということもあるし,外に出ている人は,当番だから,その時だけやりに来る,という人もいる。家を継ぐ実際の後継者がいるのは,集落内で4軒だけである(50~60代)。あとは,外に出ているため,空き家になる可能性がある。ここでは現金収入の手だてがなく,子どもが育てられないのではないかという。家がなくなることへの不安はあり,他人に貸してもよいという人もいる。県外から移住してきた人もいる。墓参りの時などに帰ってくるので,まったくの空き家はない。地域の良いところは,秋の紅葉,自然と空気が良く,夏は涼しいところである。寒暖差が激しいせいか,農作物がおいしく,飯田市などの朝市にも出している(2軒が出しており,集落内の3~4軒分をまとめて出している)。高齢者の生きがいとして,しいたけ等の加工品や原木マイタケなどにより,現金収入があると良い(収入がある人は少ない)。朝市だけでは販路が狭く,販路拡大を図る必要があり,役場にも協力してほしいという。現金収入になれば,若い人も参加し,山村の活性化につながるのではないかという。「集落計画」の策定については,二度ほど話し合ったが,そのままになっている。強いリーダーシップを誰かがとって,実践を積み上げてゆくことが大事という。きのこや木炭が活用できればいいのだが,こういうのをやればというものがないと,作ろうということにならないという。「村づくり委員会」については,どういう形でC集落の発信をするかということを考えれば,「C(集落)のみょうが」を売り出すことができるのではないか。「元気がでる支援金」(県の単独事業)を使って,C集落のパンフレットを3万部作り,中京方面で撒いており,受け入れ体制を少しずつ作っている。外に出て行った人,Uターンや