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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 101定年退職者にもアプローチして戻ってきてもらいたい。年金に加えて,現金収入が得られるようになればよい。炭焼き,高原野菜,きのこ栽培,山林のことなどは教える....

限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 101定年退職者にもアプローチして戻ってきてもらいたい。年金に加えて,現金収入が得られるようになればよい。炭焼き,高原野菜,きのこ栽培,山林のことなどは教えることができる。原木マイタケが自立し出したので,皆で取り組めばよい。C集落を含む5集落で,地区の自治会としての活動,取り組みは進んでいる。この地区の自治会のなかでも,集落統合の話は出ている。自治会のなかで,地区全体のことを考えていくことになっている。3つの部落と2つの部落に分けてはどうか等,今は,地区全体のことを何とかしないといけなくなっている。5部落のうち,まがりなりにもやれているのは1部落のみである。地区計画の可能性を探ることが先決であり,集落計画の可能性を探るのはその次である。C集落については,分校の使い方,農産物の販路など,方向性があるのではないか。5年くらい前に「C(集落)を考える会」を立ち上げて話し合ったこともあるので,再開してもよいのではないか。行政支援として求めることは,狭くて危険な道があり,拡張するか,回り道にするかを要望しているが,なかなか直してもらえない。合併によって変わったことはとくにない。集落が維持されてゆくことと,山の資源を生かすことが基本であり,C集落自体がなくならなければ,外部の人が入って,にぎやかになればよい。移住には目的がいるので,現金収入を考えてゆく必要がある。安定した収入を確保するために,村内に企業誘致してもらい,選択肢を増やしてほしい。ここに住んでいる人は,暮らし続けたいと思っている。3.集落調査のまとめ阿智村B集落とC集落のいずれも,実質20世帯未満の集落で,高齢者中心に自家消費用を含む農作業と年金収入で生計が立てられている。家族との関係では,家を継ぐ子がいる世帯は,どちらの集落も数世帯しかなく,外に出た子が移住しに帰ってくる可能性は低い。高知県内の中山間地と共通した特徴が見られる。ただし,両集落とも,通院している人はいるものの,入院している人も要介護認定を受けている人もいないという共通した特徴があり,高齢者が元気に暮