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限界集落における孤立高齢者への生活支援(中) 103は,地域づくりの対等なパートナーとして協議してゆくことが期待される。その際,集落外に転出した家族にも,ふるさと納税のような形で協力を求めたり,空き校舎や空き家,地域の豊かな資源を積極的に活用して,地域外の人々との交流をさらに活発化させたり,移住支援することも検討されてよいだろう。そのうえで,今の集落の良さを発展・継承させる方向での,5年,10年後を見据えた集落の自主的な再編・統合の可能性と方法についても,あらためて主体的な論議が望まれる。Ⅴ 今後の課題限界集落を含む過疎化・高齢化の進んだ地域・集落に対する阿智村による地域支援のあり方・内容を整理してみよう。阿智村の集落計画づくりでは,集落とそこで生活している住民が主体的に活動することをめざしていること,基盤には公民館活動の考え方と手法があること,総合計画と関連して地区計画があり集落計画が位置づけられていること,役場の協働活動推進課と地区担当職員が集落計画づくりとその実施を支援していること,などの特徴があった。これらのことから,限界集落など過疎化・高齢化の進んだ地域・集落の地域づくりを進める際の条件として,少なくとも4点ぐらい指摘しておきたい。① 地域のことや地域資源を調べて整理すること集落で生活している住民が自分たちの生活や集落をどうしたいのかについてイメージし,主体的に地域のことを調べながら現状・課題を知り,考え,議論することである。② 地域づくり計画の策定調べた集落の地域課題や地域資源をもとに,住民が集落・地域をどうしたいのか,そのために何がしたいのか,住民や集落や自治体の役割は何なのか,などが含まれた集落の地域づくり計画・集落計画を策定し,それにもとづいて地域づくりを実施することである。