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高知県自動車部品関連会社の交流会の狙いと現状125流会メンバーが頑張っている点,悩んでいる点を把握し,それに各社がどう対応し,どう解決を図ってきたのかを交流会の場で直接聞くことができ,その経験を蓄積する....

高知県自動車部品関連会社の交流会の狙いと現状125流会メンバーが頑張っている点,悩んでいる点を把握し,それに各社がどう対応し,どう解決を図ってきたのかを交流会の場で直接聞くことができ,その経験を蓄積することでアフターケア力が向上するとの目論見である。2 交流会事業の概要ここでは,上でみた目的や成果を達成するために,交流会でどのような事業を実施する計画であったかについて確認していこう。交流会の事業として,5 つの項目が挙げられている。まず,交流促進のための講演会等の各種交流事業である。これは比較的出入りが自由な交流会と位置づけられており,座学ベースの催しが念頭におかれているようである。つぎに,交流会参加企業相互のビジネスマッチング事業がある。営業担当者や技術担当者が交流することにより,各社がどんな技術領域を得意とするか,どんな技術を必要としているかを把握し,補完できる部分は交流会メンバーの中で補完することを目指した事業である。三つ目は,生産性改善のための交流事業である。既に指摘したように,自動車産業では高い生産効率を求められる。各社は日々少しでも生産効率を上げるために生産プロセスの改善を行っているが,そのアプローチの仕方やフォーカスしているポイントは必ずしも同じではない。そこで,工場長や生産現場の若手技術者が交流し,情報提供しあうことでノウハウの蓄積を加速させ,生産性の向上を推し進める土壌を豊かにしようという狙いである。四つ目は,共同開発・研究事業である。ある特定のテーマに賛同する会社間で,守秘義務契約を結んで行う交流であり,研究開発や生産技術の開発などが想定されている。最後に,高知県への要請活動事業である。これは高知県の自動車関連部品業界に不足する業種を洗い出し,高知県が積極的な誘致活動を行うよう要請する活動になる。以上の5 つの事業によって,前節で挙げた目的と成果の達成を目指している。ところで,この事業の構成メンバーを確認していなかったので,ここで確認しておこう。高知県自動車部品関連会社の交流会は,①自動車部品製造会社,②自動車部品製造会社に金型,成形品等部品供給できる周辺の会社,③産業支援機関(交流会事業の目的を達成するためアドバイザーやオブザーバ参加),④高知県商工労働部企業立地課(事務局)から構成されている(図表2 )。