101号

101号 page 129/162

電子ブックを開く

このページは 101号 の電子ブックに掲載されている129ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
高知県自動車部品関連会社の交流会の狙いと現状1273 交流会の現状2009年3 月にスタートした交流会は2 年たったいまどのような状況なのであろうか。結論を言えば,残念ながら,当初の目的と成果を達成できる見通し....

高知県自動車部品関連会社の交流会の狙いと現状1273 交流会の現状2009年3 月にスタートした交流会は2 年たったいまどのような状況なのであろうか。結論を言えば,残念ながら,当初の目的と成果を達成できる見通しが立っていない。その大きな理由は交流会の開催が一度きりだからである。2008年秋以降のリーマンショックの影響を受けて,国内の自動車生産は長い調整期に入った。その結果,自動車関連部品企業も減産を強いられ,一層のムダ削減に取り組んだり,企業によっては人員整理に踏み込んだりすることになった。このような潮流に交流会メンバーも飲み込まれていた。いま生き残ることがやっと,まさに青色吐息の状況であり,交流会が目指すような未来志向の会合は開催することが難しく,2009年度は開催できず,2010年度も年度末を迎えようとしているが,開催されずに過ぎようとしている。商工労働部企業立地課は少なくとも年に2 回は開催したいとしていた。1回は交流会メンバーの製造現場を見学し,それを教材に生産改善の取り組みを考える勉強会。もう1 回を座学形式の交流会をすることで,メンバー間の親睦を深めてもらい,これまでほとんど関係性のなかったメンバーの間に日常的なコミュニケーションができる環境づくりを早期に行う予定であった。しかし,リーマンショックによる各社への打撃がそれを許さなかったのである。この交流会に参加している誘致企業の経営者は,本気で交流会をやるなら頻度や密度を高めないといけないと語っていたが,親睦を深め,胸襟を開いて情報交換を行うようになるためには年2 回というペースものんびりしたものかもしれない。以上のような状況にあるが,交流会の会長を拠出している企業は交流会の再開に前向きであるので,一刻も早く目的と成果の獲得に向けて,リスタートを切って欲しい5。Ⅱ 高知県の自動車関連企業の状況以下では,高知県で自動車関連部品を生産するいくつかの企業を取り上げる5 2011年度になって5月25日に座学ベースの交流会が開催された。また,今後は秋ころに工場見学を予定しており,活発な交流が期待できる。